
野山や草むらを歩いたり探索した時、気が付けば体中ひっつき虫だらけになっていた経験ってありますよね。
特に犬の散歩に出かけた時、犬の体に大量のひっつき虫がついてしまったら、取り払うのに苦戦させられます。
そんなひっつき虫ですが、手で一粒一粒とるよりも断然、早く取り払う方法があるのです。
また、多くの人は、「ひっつき虫」「くっつき虫」と呼んでいて、その正式名称を知らない人は多いと思います。
今回、ひっつき虫の簡単な取り方、そして、正式名称についても紹介したいと思います。
簡単なひっつき虫の取り方とは?
大量に付いた引っ付き虫を一つ一つ取り除いていては、多くの時間と労力を消費してしまいます。
さっそく、簡単に多くの引っ付き虫を取る方法について紹介します。
軍手を使って取る
軍手を手にはめて、ひっつき虫が付いた衣服を撫でるようにすれば、軍手にひっつき虫がくっつくので、手で取るよりも何倍も効率よく取り除けます。
てっとり早く衣類から多くの引っ付き虫を取り除きたい時はおススメですが、この方法はデメリットもあります。
それは、軍手がひっつき虫だらけになってしまうことです。
ひっつき虫を取るために使用した軍手を使用する際は、結局一つ一つ手で取るハメになるので、二度手間になってしまいますよね。
そのため、ひっつき虫を軍手で取り除く場合は、使わない軍手や使用済みの軍手を使うようにするのがベターでしょう。
衣服を天日干しにする
ひっつき虫がついてしまった衣服を、日当たりの良い所に干すという取り方です。
1日程天日干しにすることで、ひっつき虫の粘液が渇いてほとんどのひっつき虫がボロボロと取れていきます。
しかし、これにもデメリットがあり、天日干しに時間がかかったり、雨の日には使えない方法です。
さらに、すべてのひっつき虫共通の除去方法ではなく、粘液を出してくっつく種類に限られた除去方法になってしまいます。
干すだけなので手間は掛かりませんが、急いでいる時には使えないのが辛いですね。
ブラシを使う
一番確実な方法が、ブラシを使う方法です。
ひっつき虫をすくう様に、引っ付き虫がついた衣服をブラシで撫でればポロポロと大量に取ることができます。
この方法は、これといったデメリットが特にないためブラシさえあれば即実践できる方法と言えるでしょう。
ただ、使用後のブラシはしっかりと洗っておかないと次に使用する際、少し抵抗があるかもしれませんね。
ひっつき虫の正式名称
私たちが、普段何気なく「ひっつき虫」や「くっつき虫」とよんでいる彼らにも、ちゃんと正式名称があります。
草むらに入れば大量にくっついて憎たらしい彼らですが、名前くらいはちゃんと覚えておいてあげましょう。
ちなみに、ひっつき”虫“と言われますが、虫ではなく”植物“です。
オナモミ
日本では最も広く知れ渡っている一般的なひっつき虫で、単にひっつき虫と呼ぶ場合にはこの種を指すことが多いです。
体にくっつくのは果実の部分で、果実の周りには無数に鉤爪状の棘が生えており、その棘が衣服や犬の体に絡まってくっつくのです。
ササクサ
細長い形をしていて、無理に取り除こうとすれば小穂の先端部分を切り離して、先っちょの小さい部分だけが残ります。
小さい部分だけ残ってしまうと、更に取り除くのが困難になり、日本に分布するひっつき虫の中では取り分け厄介な種類です。
コメナモミ
総苞片の腺毛から粘液をだして、その粘液のねばねばを利用してくっついてきます。
先に紹介した取り方で、天日干しで除去できるのは粘液を出す、この種に限ります。
ひっつき虫には、まだたくさんの種類がいますが、今回は代表的なものについてまとめました。
稀ですが、ひっつき虫の中には、内部に棘を持っており、取り除こうとすると手に棘が刺さってしまう種類もいます。
うかつに触ると思わぬ怪我をすることも有るため、ひっつき虫がついても、なるべく手で取ろうとせずに、軍手やブラシを利用して取るようにしましょうね。