
デザートやおやつ、ケーキのトッピングなどでおなじみのキウイフルーツ。
原産は中国ですが、ニュージーランドで品種改良されて、世界に広がりました。
キウイは登録されているものだけで25種類、全部でなんと100種類以上あるのではないかと言われています。
そんなキウイですが、食べてみると酸っぱいものも多いため、甘くする方法があれば知りたいですよね。
また栄養価の高いキウイだけに、その効能であったり、皮ごと食べるメリットも気になります。
今回、キウイを甘くする方法と実や皮に含まれる効能についてまとめました。
キウイを美味しく食べるには?
実はキウイは、丸いたまご型のものより、幹の近くに成る少し潰れた平たい型の方が甘いのです。
この平たい型の中には種がたくさん詰まっていて、種が多いキウイの方が栄養価も高いと言われています。
しかし、日本では形がいいキウイの方がウケが良く売れやすいため、日本に入ってくるものはたまご型のものが多いのです。
甘い平たい型のキウイがあまり店頭に並ばないからといって、諦めるのはまだ早いかもしれません。
実は、キウイを甘くする方法が存在します。
さっそく、その方法と美味しく食べるタイミングについても紹介したいと思います。
キウイを甘くする方法
キウイは果物なので熟せば甘くなりますが、実はキウイは木の上で熟すことはありません。
品種によっても異なりますが、こういう事情からもぎたてのキウイはまだ熟していないため食べることができない状態です。
そして、収穫した後もそのまま放置しているだけでは美味しく熟さないので、農園ではエチレンガスが発生する薬剤を一緒に入れてキウイを美味しく熟させるのです。
つまり、キウイを甘くするためには、エチレンガスを発生させるものと一緒に寝かせたら良いということです。
その、エチレンガスを発生させるものの代表は「りんご」です。
しかも、「サンフジ」と「フジ」以外の品種のりんごが良いそうです。
りんごとキウイを一緒に袋に入れて保存しておくと、キウイも熟してくれます。
もし、りんごがなければ、テーブルの上で軽く凹むくらいの力加減でキウイを打ち付け、他にもキウイがあれば合わせて袋に保存しておきましょう。
たくさんキウイがあっても、打ち付けるのはひとつでけっこうです。
そうすると、まるで伝染するように周囲のキウイも熟していき、全体的に甘くなります。
この際、皮が破れてしまうと腐りやすくなるので破れないよう注意して下さいね。
食べごろの見極め方
未熟なキウイは酸味が強く、そのまま食べるには適していません。
逆に熟し過ぎると柔らかくなり過ぎて、食感が損なわれます。
キウイを美味しく食べたいと思った時は、縦に軽く押さえてみて下さい。
もし、その時の柔らかさが耳たぶと同じくらいであればキウイは完熟の状態です。
完熟しているときが一番甘く食べられますので、ちょうどいいくらいの柔らかさになったキウイから食べるようにしましょう。
キウイの効能について
キウイに特に多く含まれている栄養成分は、ビタミンCと食物繊維です。
ビタミンCは、免疫力を強化してくれたり、肌のトラブルを防いでくれる効能が期待できます。
また、ペクチンという食物繊維はバナナの2倍程含まれており、乳酸菌を増殖させて腸内環境を良くする働きがあります。
さらに、過剰な水分を輩出する働きのあるカリウムも豊富なため、浮腫みや冷え症に効果があります。
これだけの効能があるのにバナナよりも低カロリーという、ダイエットにもおすすめの体に優しいフルーツなのです。
皮を食べるメリットは?
日本ではキウイの皮は食べないですが、本場のニュージーランドでは、皮をこすってそのままガブッと食べることも多いようです。
これを聞くと「汚い」と抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、皮には、なんと果肉の3倍のポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールの効能は、以下のようにたくさんの効能があります。
- 骨粗しょう症の予防と改善
- 更年期障害の予防と改善
- がんの予防
- 動脈硬化の予防
- 免疫力を高める
皮の産毛が気になる人は、産毛の少ない「ベビーキウイ」という品種を探しましょう。
また、良く洗い皮ごとジューサーにかけて、スムージーなどにしてもいいかもしれませんね。
ただでさえたくさんの効能があるキウイですが、皮ごと食べることによりさらにその効能が増えると言うことが分かりました。
食べられないと思ってキウイの皮を捨てていた人にとっては、意外な事実だったのではないでしょうか。