
春になると大きく話題になるのが花粉ですが、いつの頃からか同時期に黄砂やPM2.5についても取り上げられるようになりました。
目に見えて影響のある黄砂は、外に干している洗濯物や窓ガラスが汚れるので分かりやすい被害と言えますよね。
黄砂は、体内に取り込むとどのような悪影響を及ぼすのでしょうか。
また、黄砂の時期はいつからいつまでなのか、ピークの時期も含め知っておきたいですよね。
今回、黄砂についてまとめました。
目次
黄砂の体内への影響について
黄砂が危険だと取り上げられるようになった背景には、どのような理由があるのでしょうか。
黄砂を体内に取り込むことで起こる症状についてまとめます。
アレルギー症状を引き起こす
黄砂が体内に侵入することで、花粉と同じようなアレルゲンとなりアレルギー疾患を発症したり、今持っているアレルギー疾患を悪化させます。
たとえば、アトピーや花粉症の症状が悪化したりします。
PM2.5と混ざることで発ガン性物質になる
黄砂と共に飛来してくるPM2.5にもアレルギーを引き起こす物質が含まれていますが、2つを同時に体内に取り込むことで発ガンのリスクが高くなります。
アレルギー症状以外にも、発ガンのリスクまであるのは驚きですよね。
黄砂の時期と体内への影響について
黄砂の発生元である中国のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、黄土高原などでは常に砂が飛びやすい環境であるため、期間に制限はありません。
ただ、日本に黄砂が飛んでくるのは2~5月頃までが多いとされています。
これは、冬の終わりから春にかけて偏西風の影響が大きくなり、中国から日本に多くの黄砂が飛散してくるためです。
特に4月が黄砂のピークとされていて、気温が上がり偏西風の影響が大きることにより、黄砂が舞い上がりやすい環境になるからです。
黄砂の対策について
黄砂が強い日には外出しないのが一番ですが、そういうわけにも行きませんよね。
では、黄砂の対策はどのようにしたらよいでしょうか?
基本的には花粉症対策と同じになりますが、再度確認できるようにまとめておきます。
外出時にはマスク、眼鏡を着用する
黄砂は花粉よりも小さいので、マスクはPM2.5対策のものを使用するのがおすすめです。
黄砂よりもさらに小さいのがPM2.5なので、対応商品ならば安心ですね。
外から帰宅した時は、上着などについた黄砂を払い家に入る
これは、花粉などと同じですが、舞い上がらないように優しく払い落すことで、黄砂が室内へ侵入するのを防ぐことができます。
帰宅時には手洗い、うがいを欠かさない
手洗いうがいは、黄砂が体内に侵入することを防ぐ以外に、風邪等の予防にもなるので毎回きちんと行いましょう。
空気清浄機を使用する
今ではPM2.5対策商品が多く出ているため、こういう商品を購入するのもひとつの手といえるでしょう。
普段から、風邪や花粉の対策を行っている人からすれば当たり前なことかもしれませんが、このような毎日の習慣が黄砂の一番の対策になります。
黄砂以外にも、花粉症や風邪の予防も兼ね、今回紹介した対策を日々実行してくださいね。
洗濯物は干して大丈夫?黄砂の危険性は?
結論から言うと、黄砂が飛んでいる時に洗濯物を外に干すのはやめた方がいいでしょう。
理由としては、以下のようなデメリットがあるためです。
洗濯物へ黄砂が付着することで体内に入る要因を作ってしまう
黄砂には汚染物質が付着しているため、体内に入るとアレルギー症状を起こす可能性があります。
目に見えて黄砂が付着している場合、洗い直しの必要がある
洗濯物に目に見えて黄砂が付着していると分かる場合、体内への悪影響が大きくなります。
そのため、黄砂を取るために洗い直しが必要になってしまいます。
やはり、体内への影響を懸念する点が大きいですね。
黄砂は粒子が花粉よりも小さいため、体内に侵入すると、血中へも侵入してしまう恐れがあるため注意が必要です。
黄砂の時期は外干しはせず部屋干しがベストでしょう。
「生乾きの臭いが気になる」という場合は、空気清浄機や除湿器を多用すると、臭いだけでなく早く乾くことにも繋がるのでおすすめします。
花粉やPM2.5の話題にかき消されそうな黄砂ですが、健康被害は深刻なものです。
できる限りの対策をして、黄砂から身を守るようにしましょう。