
冬から春先にかけて、スーパーや青果店などには、橙色の美味しそうなデコポンが並びますよね。
みかんより大きく、デコのようなでっぱった部分が特徴的なデコポンですが、どうやって食べるのが正しいかご存知でしょうか?
また、デコポンに含まれる栄養についても気になりますよね。
デコポンの皮にも実は様々な利用法があるので、その方法についても調べてみましょう。
今回、デコポンに含まれる栄養とその効能、皮の利用法についてまとめました。
目次
デコポンの正しい食べ方は?
まず、食べ方の前に、美味しいデコポンの選び方ですが、
- 濃い橙色のもの
- へたの部分に青みが残っているもの
- 皮がきめ細かく、なめらかなもの
このようなものを選びましょう。
ちなみに、デコポンのデコの部分は中には何も入っておらず、大きくても小さくても美味しさは変わりません。
デコの部分は、昼と夜の温度差が大きいほど、大きくなります。
さて、上記の方法で美味しいデコポンを選べば、後は皮をむいて食べるだけですが、見るからに剥きにくそうな太い皮が気になりますよね。
しかし、デコポンの皮は厚そうに見えるだけで実際は薄く、みかんのように簡単に手でむくことができます。
果肉を覆っている膜のような袋(じょうのう膜)は、こちらもみかん同様、とてもやわらかいので、むかずにそのまま召し上がることも出来ます。
もちろん、むいて果肉だけ食べることも出来るのですが、もったいないのでじょうのう膜も一緒に食べることをおすすめします。
じょうのう膜には、食物繊維も豊富に含まれているので、便秘解消にも効果がありますよ。
デコポンに含まれる栄養について
デコポンには他の柑橘類同様に、たくさんの栄養が含まれているので、効能と一緒に紹介したいと思います。
ビタミンC
風邪やガンの予防、老化防止などに効果がある。
カリウム
女性の大敵であるむくみの解消や高血圧予防に効果がある。
クエン酸
血をきれいにする働きや疲労回復にも効果がある。
ペクチン
じょうのう膜には、特に多くのペクチンが含まれており、コレステロール値や血糖値の低下や、便秘解消などの効果が期待できる。
葉酸
貧血や心臓病、がん予防に効果があり、妊活中の女性や妊婦さんにとっても必要不可欠なビタミンです。
その他、デコポンにはカルシウムやビタミン類が豊富に含まれています。
デコポンは美味しいだけでなく、食べるだけで健康&美肌になれる、体に良いフルーツと言えるでしょう。
デコポンの皮には様々な利用法が?
食べた後に残ってしまうデコポンの皮ですが、意外な利用法が存在しています。
デコポンを食べた後に捨てずに、以下の利用法を実践してみて下さい。
食器洗いとして利用
デコポンなど、柑橘系のフルーツはさわやかな甘い香りがしますよね。
これは、皮に「リモネン」という成分が含まれているためです。
リモネンには油や汚れを分解する効能があり、市販の食器用洗剤などにも利用されています。
そのため、柑橘系のフルーツの皮で台所のシンクや食べ終わった後の汚れたお皿をキュッとこすればキレイになります。
この方法なら手肌にも良いですし、なによりエコですよね。
入浴剤として利用
デコポンの皮をさらしや布袋に入れて湯船に投入すると、とても香りの良い入浴剤になります。
皮に含まれる「リモネン」には、血行を促進する効果や保湿作用もあります。
また、さわやかな香りに包まれて入浴することでリラックス効果も得ることが出来ます。
リモネンには汚れを分解する効果もあるので、入浴剤として使用すると水垢防止効果もあります。
ジャムを作る
デコポンの皮を使い、甘酸っぱいマーマレードジャムを作ることも出来ます。
以下にレシピを紹介しておきますね。
材料
- デコポンの皮 3個分
- 砂糖 約100g
- レモン汁 約60cc
作り方
- デコポンの皮をきれいに洗い、千切りにしておく
- 鍋に皮を入れ、皮がすべて漬かるくらい水をいれたら、中火にかける
- 沸騰後、皮をザル等にあけて水で洗う
- 再度、皮を鍋に入れ砂糖をプラスし、先ほどより少なめ(皮の8割程度が浸かる)の水を入れる
- グツグツと煮立ってきたら火を弱め、レモン汁を入れる
- 汁気がなくなるまで煮詰めれば完成(砂糖は味見をしながらお好みでプラスする)
デコポンはおいしい&ビタミン豊富で健康や美肌に良く、さらに皮まで利用できるなんてまさに一石二鳥、いや一石三鳥ですね。