
モンスターペアレントとは子供かわいさゆえ、学校などに対してあり得ないほど理不尽な苦情や要求を突き付ける親のことです。
最近は、このような親が年々増えてきていますがその定義や特徴について詳しくみていきたいと思います。
また、分かりやすいよう、実際にあった具体的な事例と対応策についても紹介したいと思います。
今回、モンスターペアレントについてまとめました。
目次
モンスターペアレントの定義や特徴
そもそも「モンスターペアレント」という言葉は、向山洋一さんという小学校の先生だった方の著書の中で登場します。
不当な要求や苦情を、昼夜問わず長時間言い続けることで学校が壊れてきているという理由から「モンスターペアレント」と命名しています。
もちろん、要求を何度も繰り返すからと言って、すべての人が「モンスター」と言われるわけではありません。
モンスターペアレントの定義とは、非常識で理不尽な要求、苦情、非難、文句を学校などに対して突き付ける親のことです。
客観的に見て、常識の範囲内の意見をいう親をモンスターペアレントとは言いませんので、早とちりして非難するのはやめましょう。
モンスターペアレントは、日本では1990年代後半から問題になり始め、信じられないような事例も存在します。
過去にはモンスターペアレントを題材にしたドラマも放送されましたよね。
アメリカでは、「ヘリコプターペアレント」と呼ばれ、日本と同じように深刻な問題となっています。
世界中で問題となっているモンスターペアレント。
その特徴をいくつかみていきましょう。
子供を溺愛しており、過信している
「うちの子に限って!」というやつですね。
親にとって子供はかわいいのは当然ですが、冷静にならなければいけない場面もあります。
人付き合いが苦手で、保護者の知り合いがいない
学校のことはすべて子供からの情報のみなので、正確に把握していないのですが、それにすら気づいていないようです。
自分が子供にとっていい親であると思い込んでいる
子供はそんな風に思っていないのにもかかわらず、間違いに気づいていないのですね。
自分は常に正しいと思っている
自分に否定的な意見は聞き入れない、認めないというタイプです。
天才的な責任転嫁能力がある
子供の不祥事はすべて学校や先生のせいにして、自分は関係ないと逃げてしまいます。
それどころか、自分を正当化するどうしようもないタイプの人もいます。
このように、モンスターペアレントの特徴は、自分本位で人の話を聞かない自己中心的という人が多いようですね。
具体的な事例とは?
では過去にあったモンスターペアレントの事例をいくつか紹介します。
親同士が不仲なので、子供は別々のクラスにして
完全に公私混同していますが、こんな要求通るわけがありません。
学校で朝食を用意しろ、子供用と大人用!
仕事をしている親だそうですが、言っている内容無茶苦茶ですよね。
わが子が写真の真ん中に写っていない
団体で行動していると、そういうこともしょっちゅうあります。
いちいち文句を言っているとキリがないです。
授業を録音し、先生にダメ出し
小姑みたいな人ですね。
まだ早いので付き合っている子とは別れさせてください
こういうことは教師の出る幕ではありません。
モンスターペアレントへの対策
最後に、モンスターペアレントに立ち向かうべく、対応の仕方についてまとめます。
- 怒鳴り込んできたときは、立ち話はせずに応接室など静かに話せるところへ案内する
- 聞くときは、前かがみになって「きちんと聞いている」という姿勢で
- ひとつひとつに反論すると相手の怒りを増長させるので、受け止める
- 「モンスターペアレントだから相手にしない」という態度で接しない
- 意見を言うためにわざわざ来てくれたことに感謝の意を表し、誠実な対応をする
このようにちょっとしたことですが、相手の怒りを増幅しないような工夫が必要です。
また、相手が話の通じない人だった場合は、話が通じる人に来てもらうのがベストです。
あまりにも不当な言い分だった場合は、断りを入れてから会話を録音することをおすすめします。
「言った」「言わない」の不毛なやり取りを回避できます。
その際は、別の先生など第三者に同席してもらい、記録してもらうようにしましょう。
モンスターペアレントは、誰もがなり得るものかもしれません。
自分はおかしな要求はしていないか、自分の子供だけのことを考えていないかなど、しっかりと客観的に見ることが重要ですね。
またモンスターペアレントに関わった時に、冷静に対処できるようイメージトレーニングをしておくのもいいかもしれません。