
お正月にはたくさんの行事がありますが、その中の代表的なものの一つに「初詣」があります。
初詣とは新しい年になってから、初めて神社などへお参りに行くことを言いますが、いつまでに行けばいいのか正確には知りませんよね。
また、多くの人が訪れる初詣の会場など出向く時、最適な服装であったり、マナーなども知っておいた方がいいと思います。
今回、年が明けて最初の行事である「初詣」についてまとめました。
初詣はいつまでに行くべきか
昔から、お正月の定番行事である「初詣」。
大晦日の夜から出かける人も多く、今では年明けの一大イベントと化していると言っても過言ではありません。
しかし、初詣は年が明けてからいつまでに行くのが正解なのか、そこまで深く知る人は少ないかもしれませんね。
元旦に行く人、三が日に行く人、1月中に行く人など様々です。
正しい初詣の日にちについて調べてみたところ、「松の内」というのが現在は一般的のようです。
松の内というのはお正月の門松を飾っておく期間のことで、日程は地域によっても異なります。
元々は年が明けた元日から1月15日までを指していたようですが、今では大まかに関東では1月7日まで、関西では1月15日までというようになっています。
ですので、初詣は元旦から3日までに行くのがベストですが、1月15日頃までなら問題ないと言えるでしょう。
ただ、15日というのはあくまで目安であり、初詣は1月中という地域もあるので、明確なルールが存在しているわけではありません。
どうしても都合がつかない人は、1月15日にこだわらず自分が行ける日に行きましょう。
初詣に行くときの服装は?
初詣は、多くの人にとって年が明けて初めてのお出かけになると思います。
また、神様仏様へ年が明けて初めてご挨拶をすると考えると、服装もそれなりに気を使うべきでしょう。
まず、初詣の時期は寒いので防寒をしっかりして行くことが大切です。
初詣会場に行く場合、人で混雑している可能性が高いのでマスクなどのウィルスから身を守るグッズを忘れないようにしましょう。
初詣の服装については明確な決まりはありませんが、先ほども述べたとおり、神様仏様にお会いするのに相応しい格好をしましょう。
だらしない着こなし、破れていたり汚れている服は避けましょう。
そして、参拝の直前にはコートやマフラー、帽子などはできるだけ取っておくようにしてください。
混雑時は脱着が困難だと思いますが、それでも帽子くらいは取るようにしておきましょうね。
また、お正月ということもあり、この機会に着物を着るのもおすすめです。
着物を着て初詣に行くことで、古風な日本のお正月を楽しめるでしょう。
その際は、「所作(しょさ)」をしっかりと勉強しておくと、佇まいや振る舞いがより美しくなりますよ。
初詣のマナーをチェック
初詣だけでなく、参拝のマナーは色々とパターンがあるので、ごっちゃになっている人が多いようです。
神社への初詣の参拝方法は、下記の通りですので覚えておきましょう。
まず、鳥居をくぐる前に帽子を被っている人は脱ぎ、軽くお辞儀をしてくぐって下さい。
参道を歩くときの注意点ですが、真ん中は神様の通り道と言われているため、端の方を歩くようにします。
続いて、参拝前に手と口を清める「手水」についてみていきます。
最初に、水をすくった柄杓を右手で持って左手を洗い、次に柄杓を持ち替えて右手を洗います。
再度右手で持ち、左手に水を溜め、口を洗います。
最後に柄杓に水を汲み、柄の部分に水がかかるよう縦にして洗い流します。
これで清められたので、ようやく参拝へ向かいます。
拝殿前で一礼し、賽銭を入れるのですが、この時、賽銭を投げ入れるのは好ましくありません。
投げずに済むようになるまで順番を待ちましょう。
ちなみに、賽銭の金額については自分の気持ち次第になるので、いくらでも構いません。
十分なご縁がありますようにと15円にしたり、願いが通りやすいようにと5円玉や50円玉を入れる人が多いようです。
せっかくなので、縁起の良い語呂合わせの金額にしてみてはいかがでしょうか。
鈴には魔除けや、神様をお呼びすると言った意味があり、2,3回鳴らせば十分です。
神社では、二回お辞儀をし、二回手を鳴らし、合掌、最後に一礼する「二礼二拍手一礼」というのが正しい参拝方法です。
祈願する時は、願い事はいくつも用意せずひとつに絞り、長々と念じることは避けましょう。
始めて行く神社であれば、神様に自己紹介をしておいた方がいいので、自分の名前や生年月日、住所も一緒にお伝えしましょう。
参拝が無事に終了したら、参道の端を歩き、鳥居をくぐった後に振り向いて一礼することを忘れないでください。
その後、帰りは福が逃げないよう寄り道せずにまっすぐ帰宅してくださいね。
現代においては、初詣がイベント化されつつありますが、本来の意味をきちんと理解し、マナーを守って正しく参拝しましょうね。
新たな一年を、気持ち良くスタートできるような初詣にしましょう。