
どの家庭でも必ず使っている延長コードですが、安全に使える期限が決まっていて寿命が存在することは知っていますか?
「延長コードなんて、設置してから何年もそのままだよ!」という方、あまく考えていると延長コードの劣化が火事の原因になりかねません。
また延長コードの値段はピンキリなので、100均で売られている製品の安全性が気になる人も多いはず。
今回、延長コードの寿命と100均製品の安全性を調べてみました。
目次
延長コードを安全に使える寿命は何年?
今まで私は壊れて使用できなくなるまで延長コードをそのままにしていましたが、寿命を知り恐ろしくなりました…
延長コードの寿命は、使用後5年です。
想像していた以上に短いと思うので、各家庭に1つくらいは寿命を迎えた延長コードがあるのではないでしょうか?
しかも”未使用品なら5年以上経過した状態でも安全”とも言い切れません。
- パッケージに入っていない状態
- コードの変色が目立つ
- 金具部分に錆や変色が見られる
上記の様に劣化が目立つ延長コードは、未使用の状態でも処分するに越したことはないです。
寿命が切れた延長コードの危険性は?
劣化した延長コードをそのままにして何年も使い続けた場合、内部の金属の腐食や断線といった劣化に伴う不具合が起こります。
これらの不具合に気づかず使い続けると、異常発熱が発生して劣化した部分から煙が上がったり火花が飛びます。
留守や寝ている間に異常発熱が発生すると火事の危険性が増しますし、実際、延長コードの出火が原因で家事になったケースも多く報告されています。
使用後5年以上経てば全ての延長コードに不具合が起きるわけではなく、運が良ければ10年15年と不具合なく使い続けられる製品もあります。
ただ延長コードの寿命を過ぎれば過ぎるほど、不具合が起きる可能性は高くなります。
事故の後に後悔しても遅いので、延長コードの目立たない部分に開封日や使用開始を記載しておき、きちんと使用期限を管理しておきましょう!
また使用期限を把握しておくのはもちろん、延長コードは正しく使うことも大切です。
- 無理なタコ足配線
- 複数のコードが絡まった状態のまま放置
- コードの上に荷物や家具を置いて負荷をかける
- 差し込み口にほこりが溜まったままにしておく
このような状態で延長コードを放置していると、劣化を早めて寿命を縮める原因になります。
家庭内にある延長コードの寿命を確認するとともに、使い方を改めて見直すのも大切です!
100均の延長コード!安全性はどうなの?
100均の延長コードといえば、2015年に起きたセリア製品による発火・火災事故が思い出されます。
この事故が原因で、100均で売られている商品に対して「やはり値段相応で、危険な製品も多いのではないか?」という先入観が生まれた方もいるはずです。
現在、延長コードを販売している100均は大手ではダイソーのみで、コードの長さや種類により100円以外に200円・300円の商品もあります。
値段だけで延長コードの安全性を保障することは不可能ですが、数ある商品の中で安全な延長コードを選ぶための基準はいくつかあります。
PSEマークの有無
製造業者や輸入業者が安全性を確認する検査を行い、基準をクリアした電化製品のみが取得できるマークです。
PSEマークがある=100%安全とは言い切れませんが、取得している製品の方が安全性が高いといえます。
トラッキング火災を防止する絶縁カバーの有無
差し込む側は付け根に絶縁カバーが装着されている製品、差し込まれる側は差込口にほこりが侵入しないよう、カバー装着されている製品は火災対策に有効です。
ON、OFFを切り替えられるスイッチ付き
使わない時はスイッチをOFFにして、電気の流れをシャットアウトできる製品も安全性が高いです。
スイッチ付きの延長コードを購入した場合、電化製品使用後にスイッチをOFFの状態にするのを忘れないようにしましょう。
100均を利用して安く購入したい気持ちは分かりますが、安全性を最も重視するのであれば上記3つの機能全てを備えた国内メーカーの延長コードが理想です。
それでも安さを重視したい場合のみ、100均でPSEマークとトラッキング火災防止用の絶縁カバーが装着されている製品を選ぶようにしましょう。
(最近は100均の延長コードでも、ほぼ全ての製品にPSEマークと絶縁カバーが付いているため安全性は高いです)
まとめ
延長コードの寿命がたったの5年と知り驚いたものの、火事になる前に延長コードの状態をチェックできてよかったです!
100均の延長コードも安全性は昔に比べて格段に高いので、箪笥の裏などではなく目につく場所で使う分には検討するのもありかもしれません。
延長コードを安全に使うためには、寿命である5年を目安に買い替えるとともに
- ほこりをためない
- たこ足配線し過ぎない(使用W数が規定を超えない)
- 延長コードに物理的負荷を与えない
これらの使い方を守ることも忘れないでくださいね。