
読書の秋、スポーツの秋、そして食欲の秋!…秋は食べ物がとっても美味しい季節です。
秋が旬の果物といえば柿ですが、甘柿・渋柿があるのはもちろん、甘柿でも“渋い”まではいかないものの、甘くない個体も多いですよね。
果物の中でも、柿は個体差が激しいフルーツといえるかもしれません。
今回まだ甘くない柿を一瞬で甘くする方法や、味の劣化を防ぐ保存方法についてお伝えします。
目次
渋柿を甘くするには時間がかかる…
渋柿を甘く美味しく頂くための食べ方として思い浮かべるのは干し柿ですよね。
でも干し柿は干すまでの工程や干した後にかかる時間、揉んで柔らかくする手間なども考えると、とても“一瞬で甘くする”なんて言えません。
最低でも美味しく食べるためには2週間程はかかりますし、乾燥したものが好みだと1ヶ月程かかることもあります。
干し柿は甘くて美味しいですが、「そんなに待てない人!」なんて人は多いと思います。
渋かったり、味が薄い柿を一瞬で甘くする方法はいくつかあるので、さっそく紹介していきたいと思います。
柿を一瞬で甘くする方法4選!
干し柿だと食べ頃までに早くても2週間かかるとお伝えしましたが、今回の方法はどれもその半分以下、早いものだと24時間以内に食べにくい柿を甘くできます。
渋柿はもちろん、甘くない甘柿にも有効な方法なので、とにかく甘い柿が食べたい方は一番実践しやすい方法で柿を甘くしてください。
焼酎で甘くする 所要時間:約5日
用意するもの
- 柿
- ごく少量の焼酎、もしくはアルコール度数の高いお酒(25%以上)
- 大きめの袋
手順
- 柿をよく洗い、水気を取った柿のヘタ部分に少量の焼酎をつける(皿に出した焼酎に柿のヘタを、ちょんとつけるくらいがベスト!)
- 焼酎につけた柿を袋に入れ、5日ほど放置して完成
干し柿と比べると手順も時間も少なく、渋みもしっかり抜けるのでおすすめです。
りんごで甘くする方法 所要時間:約1週間
用意するもの
- りんご
- 柿
- 大きめの袋
手順
りんご1個に対して柿4,5個の割合で一緒に袋に入れ、冷暗所や冷蔵庫で1週間保管しておくだけ。
りんごから発生するエチレンガスが柿を熟成させ、1週間程で甘くなります。
ちなみにりんごと柿を入れた袋には数か所、爪楊枝で穴をあけておきましょう。
りんごが痛んだり、柿が熟してドロドロになるのを防ぐ効果があります。
湯抜きをして甘くする方法 所要時間:約12時間
40度前後のお湯に1晩つけておくだけの方法で、用意する道具も特にありません。
ただお湯につけて甘くする方法は他の方法に比べて成功率が低く、甘くなっても水っぽくなり風味が落ちる場合もあります。
リスク承知で即効で甘くしたい人以外には、おすすめできない方法です。
焼酎+電子レンジで甘くする 所要時間:約30分
用意するもの
- 柿
- 焼酎、もしくはアルコール度数35%以上のお酒(ブランデーなど)
手順
- 柿の皮をむき、4つに切る
- 分けた柿それぞれの下にラップを敷き、焼酎少量を柿全体にまんべんなくかける
- 垂れた焼酎もそのままでラップを閉じた後、電子レンジ(600W)で30~40秒加熱
- 粗熱がとれるまで待ち完成!
レンジで加熱する時間が長いと柿の食感が悪くなるリスクがありますが、一瞬で甘くする方法としては最も理想的だと思います。
加熱完了まで3分程、その後、粗熱を取る時間と合わせても30分もあれば十分です。
この方法で甘くした柿は保存に向かないので、柿を4分割した後は食べる分だけ温めるようにしましょう。
味の劣化を防ぐ保存方法は?
柿に限った話ではないですが、果物ってホントにすぐ傷んでしまいますよね…
美味しそうな柿を見つけてたくさん購入しても、1週間も経つと少しずつ痛みはじめ風味も落ちていきます。
購入したばかり、まだ皮をむいていない柿を保存する際、味の劣化を防ぐおすすめの保存方法は別記事でまとめました。
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また長期保存(3週間以上保存)する場合、味や食感が変わってしまう可能性がありますが冷凍保存もおすすめです。
冷凍保存する場合、柿をそのままの状態で冷凍庫に入れるだけで大丈夫です。
熟した柿を冷凍保存する場合、食べる際は半解凍の状態にしてヘタと付近の実をナイフで切り、スプーンで実をすくいシャーベットの様に食べるのがおすすめです。
まとめ
秋の味覚である柿は、りんごやぶどうなどメジャーな果物に比べると食べる機会は少ないかもしれません。
せっかく柿を食べるなら、甘さは最もベストな状態が理想ですよね。
味の劣化を防ぐため保存方法に気をつけるのはもちろん、食べた時に「甘くない…」と感じたのなら、当記事を参考に柿の甘みを目覚めさせてあげましょう!