
缶詰は賞味期限が長いのでついつい買いだめしがちですが、気づいたら何カ月も賞味期限が切れてる…なんて状態になりかねません。
缶詰は密封されているので、賞味期限切れでも数カ月ぐらいなら食べられそうですよね。
賞味期限切れの缶詰はいつまで食べることができるのでしょうか?
また未開封時で缶詰を処分する場合、正しい捨て方についても知っておきたいところです。
目次
賞味期限切れの缶詰、いつまで食べられる?
結論から言えば賞味期限切れの缶詰は1、2年程であれば食べても平気です。
お腹を壊さないのかと心配になる人もいるかもしれませんが、ちゃんと大丈夫な理由もあります。
まず理由その1、実際に私自身、2年賞味期限が切れた缶詰を食べても平気だったからです!w
ただこの理由には根拠がないので、ちゃんと理由その2以降は根拠のある内容でお伝えします!
理由その2 “賞味期限切れ”は食品の安全性が損なわれるわけではない!
食品に記載されている期限には“消費期限”と“賞味期限”があります。
「どちらも同じでは?」と思うかもしれませんが、この二つには明確な違いがあり、
- 消費期限 → 食品を安全に食べることができる期間
- 賞味期限 → 食品を美味しく食べることができる期間
となっています。
賞味期限は食品の“味”のみを保証している期限というわけです。
賞味期限が記載されている食品は期限内に食べた方が美味しく頂けるものの、期限が切れたからと言って健康を害するリスクが高まるわけではありません。
それに比べ消費期限は“安全”を保障している期限なので、守らないと期限内に食べた場合と比べて食中毒などのリスクが高まります。
理由その3 缶詰は製造方法に安全性が保たれるポイントがある!
缶詰は1、2年程度の賞味期限切れであればなぜ安全といえるのか、答えは缶詰の作り方にあります。
実は缶詰は殺菌・滅菌した具材を缶に詰めるのではなく、缶詰に真空状態にして具材を詰めた後、加熱殺菌しています。
これにより加熱によって缶詰の中にいる菌は死滅し、中は真空状態なので菌が繁殖したり外から浸入する可能性も極めてゼロに近いです。
そのため2年も賞味期限が切れた缶詰を食べても無事だったというわけです。
ちなみに2年といわず、理論的には5年でも10年でもいつまででも、未開封で缶に穴が開いていない状態であればリスクなく食べることができます。
ただやはり味の劣化はありますし、精神的にも5年も10年も賞味期限が切れた缶詰を食べるのはキツイと思います。
そう考えると、うっかりしていた時は仕方ないですが、根本的に賞味期限は守るべきと言えるでしょう。
逆に食べることが出来ない場合はどんな時?
缶詰はいつまででも食べることができるとお伝えしましたが、これに当てはまらない場合もあります。
まず先程もお伝えしましたが、賞味期限を無視して食べられるのは、
- 未開封
- 穴が開いていない
- 缶が錆びていない
時だけです。
たとえ賞味期限が切れていなかったとしても、缶が錆びていたり穴が開いている場合は食べずに捨てるようにしてください。
また缶が異様に膨らんでいる時や開封時に異臭がした場合も缶の中で雑菌が繁殖している可能性があるので、賞味期限関係なく捨てるようにしましょう。
未開封の缶詰を処分する方法!正しい捨て方は?
缶詰はいつまででも食べられると言われても、やはり賞味期限切れの缶詰を食べるのは抵抗があるという方もいるかと思います。
そんな時は缶詰を捨てることになるのですが、未開封の缶詰をそのまま捨てることはできないので捨てる前に必ず開封しましょう。
缶は洗って飲料水などの缶と一緒に決められた日に捨て、中身の汁物(シロップなど)は流し、流せないものは生ごみとして処分するのがベストです。
カレーなどの汁物だけど流せないものは油の処理と同様、牛乳パックに新聞などを入れて口を止めると漏れる心配がないですよ。
地域によって細かい捨て方に違いがあるので、捨てる前には確認しておきましょうね。
まとめ
缶詰に限った話ではないですが、誰でも賞味期限切れの食品を食べるのは多少なりとも抵抗があるはずです。
同じ食品でも賞味期限内のものと賞味期限切れのものでは、たとえ味はまったく同じでも精神的な要素が影響して賞味期限内の方が美味しく感じるものです。
心から「美味しい!」と思って食べられるよう、どんな食品でも一日でも早く食べ切ることを心がけてくださいね。