
今までは天災メインで発動していたJアラートですが、最近では北朝鮮からのミサイル発射でもJアラートが鳴る事体が起きました。
地震やミサイル発射は普通に生活をしている私達には予測できないので、Jアラートは私たちの命を守る大切なシステムです。
ただJアラートは同じ日本でも鳴る地域と鳴らない地域があったり、対象地域なのにスマホに警告が届かない人もいるようです。
今回、Jアラートが鳴る条件と対象地域の決め方、また届かない人ができる対処法をお伝えします。
Jアラートが鳴る条件は?
私もここ数年でJアラートというシステムを知りましたが、この機能は最近できたものではありません。
実験を経て正確性を最大限高めた後、2007年頃から少しずつ各都道府県や地域別で導入されたシステムです。
Jアラートとは「全国瞬時警報システム」のこといい、国民に緊急事態の発生を伝え、安全な場所に避難を促す役割があります。
Jアラートが鳴る条件は、
- 緊急地震(予測震度5弱以上)
- 航空攻撃
- 弾道ミサイル発射
- 津波
など命の危機に関わるような事体が起きた時で、早急に避難する必要があります。
アラーム音も爆音で一度聴いたらトラウマになるような、とても不気味でいかにも「やばい!」と感じさせる音…
一度も聞いたことがない人は、youtubeなどでアップロードされているので、自宅にいるときに音を確かめておくと心の準備ができると思います。
ただしJアラートを緊急時以外に公共の場で鳴らすことは禁じられているので、音を確かめる時は自宅で音量を小さくして確認ください。
ちなみにJアラート音はスマホ以外に、地域のスピーカーからも鳴るように設定されています。
たとえスマホを持っていなくても、持ち歩いていなくても国民全員に知らせられるよう連携がとられています。
Jアラート対象地域の決め方は?
Jアラートが鳴る対象地域は緊急事態が起こり得る地域とその付近のみで、関係ない(被害が及ぶ確率がゼロに近い)地域で鳴ることはありません。
例えば北海道で起きた地震を九州の人々に知らせるような状況が続くと人はJアラートに慣れてしまいますよね。
いざという時も「いつものことか…」なんて思い、対応が遅れる可能性も否めません。
また夜中頻繁に上記のような状況でJアラートが鳴ると、寝不足で健康を害する恐れも…
Jアラートは“本当に危険な状況に陥る可能性がある地域のみで鳴る”と覚えておきましょう。
サイレンが鳴った時は即確認して下さいね。
対象地域の範囲は災害によって拡大・縮小する
地震や津波などはある程度対象地域を絞り込めるので、危険の高い場所に絞ってサイレンを鳴らせます。
ただ、弾道ミサイルの場合は地震や津波ほど精度は高くないようです。
日本は人工衛星などを使い、ミサイルが発射された直後からミサイルの軌道を即座に計算しています。
しかしミサイルは地震や津波と違い、途中で思いもよらない方向へと進路を変える可能性もあります。
そのため通過予想した地域からかなり余裕をみた範囲でサイレンが鳴るように設定しています。
Jアラートが届かない理由と対処法!
Jアラート発動の対象地域なのに警報が鳴らない…、こんな状況は命にかかわります。
いつも所持しているスマホにJアラートを受信するためには、
- 緊急速報の設定をONにしている
- 電波がスマホに届いている
上記のように条件があります。
緊急速報の設定は自分で意図的にOFFにしない限り問題ないですが、電波がスマホに届いていない場合は注意が必要です。
例えば、
- 電池切れ
- 電波オフモード(機内モード)中
- 圏外
これらの状況だと、自分の意思とは関係なくJアラートが受信できません。
また、さらに気をつけてほしいのが最近ブームの“格安スマホ”です。
Docomo・au・softbankの大手三社は対応していますが、その他格安スマホは未対応の場合が多いです。
ただ格安スマホでも「yahoo!防災情報」に登録すれば、無料でJアラートのシステムをスマホに導入できます。
登録するデメリットは何もないので、格安スマホをご利用の方は今すぐにでも登録しておくことをおすすめします。
まとめ
天災やミサイルが着弾しないことが一番ですが、近年は東京首都直下型地震問題やら北朝鮮問題やらでそうも言っていられない状況になってきました。
“自分の身は自分で守る”、この考え方が危機管理をする上で最も重要です。
防災訓練の一環としてJアラートが鳴った時に落ち着いて行動できるよう、日ごろからシミュレーションしておくのを忘れないでくださいね。