
ナタデココといえば、20年ほど前に一大ブームとなった食品です。
当時は独特な食感と可愛いネーミングで珍しい食品として、マスコミでも大きく取り上げられました。
低カロリーなナタデココは、ダイエットの定番食品として取り上げられる事が多く、特に女性が注目した食品だったのではないでしょうか。
一見、寒天にも似ているナタデココですが、食べてみると噛みごたえがありコリコリとしていて、他にはない食感ですよね。
そんなナタデココの研究が進み、その効果が今再び注目されています。
今回、ナタデココにはどんな効果があるのか、また、原料や作り方についても合わせてまとめました。
目次
ナタデココの原料、作り方について
ナタデココはフィリピン発祥の伝統食品で、原料はココナッツの汁となっており、それを発酵させて作ります。
作り方は、ココナッツの実の中に含まれる「ココナッツ水」と呼ばれる液体に、水、砂糖、酢酸菌の一種「ナタ菌」を加えて発酵させます。
発酵するとココナッツ水の表面が固まってくるので、一定の厚みになれば、賽の目にカットして出来上がりです。
発祥の地であるフィリピンでも、主にハロハロと呼ばれるデザートにナタデココが使われています。
ハロハロは、かき氷にミルクをかけ、その上にナタデココやあずき、紫芋のアイスをトッピングする、日本でいうパフェ的なデザートです。
ミニストップのCMで取り上げられ、有名になりましたよね。
日本では出来上がった物から酸を抜いて、さらにシロップに漬けて食べやすくした物が主流です。
ナタデココの名の由来は、スペイン語で「ナタ=液状に浮く上皮」、「デ=of」、「ココ=ココナッツ」となっており、『ココナッツに浮く上皮』という意味だそうです。
ナタデココの効果
今では特定保健用食品としても利用されているナタデココですが、食べる事でどのような効果が期待出来るのか、以下にまとめました。
ダイエット効果
昔から有名なナタデココの効果ですね。
ナタデココは低カロリーで、豊富に含まれる食物繊維がお腹で膨らむ為、少ない量で満腹感を味わえることから、ダイエットにはもってこいの食品と言われています。
コリコリとした適度な歯ごたえも、満腹中枢を刺激してくれます。
コレステロールを減らす効果
ナタデココの主成分「アセトパクター・キシリナム」が作り出す「微生物セルロース」には、血液中のコレステロールを減らす作用があります。
また、体内に脂肪を蓄える原因の一つとなる胆汁酸を吸着して、コレステロールの吸収を阻害してくれます。
血糖値の上昇を防ぐ効果
ナタデココの成分「微生物セルロース」は胃や腸の中で消化されてなくなる事はありません。
ゲル状として残るので、その成分が糖の吸収を遅らせる役割をします。
便秘解消効果
豊富な食物繊維が腸内の水分を吸収し、便を柔らかくします。
その働きが便秘を解消し、快適なお通じへとつながります。
大腸がんの予防
お通じが良くなるのと同時に、悪い菌や発ガン物質も一生に吸収して排泄してくれるので、大腸がんの予防に効果があると考えられています。
美肌効果
肌荒れを改善するには、腸内環境を整える事が大切だと言われています。
便秘はニキビや吹き出物、肌荒れの原因の一つとされていますよね。
腸内環境を整え、便秘を改善してくれる事から、美肌にも効果がある食品だといえるでしょう。
まとめ
ナタデココはそのものの味はほとんど無く、色々な食べ物と合わせて食べる事ができるので、様々な食べ方が楽しめますね。
ナタデココに含まれる食物繊維は、果物やこんにゃくなどに含まれる食物繊維と違って水に溶けない性質を持っています。
そのため、水に溶けてしまう食物繊維よりも便秘解消効果が高いと言われています。
なかなか普段食べる機会がない方も、デザートなどに上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。