
春は入学の季節ですが、進級の人はクラス替えがあったりしますよね。
学校のクラス替えはドキドキと不安でいっぱいですが、先生はどんな風にクラスを決めているのか気になりませんか?
仲の良い友達と一緒になりたいとは思うものの、一体何を基準にしてクラスを振り分けているのでしょうか。
また、中学と高校では重視するポイントが違うという話も耳にするので、実際どうなのか知りたいですよね。
今回、クラス替えの決め方と中学・高校でそれぞれ重視しているポイントについて、裏話も交えてまとめました。
目次
クラス替えの基本
一年間、苦楽を共にしたクラスの仲間がバラバラになるのは切ないものです。
とくに結束が強かったクラスほど、クラス替えが嫌だと思っていることでしょう。
でも、クラス替えってどういう基準で決められるのかちょっと気になりますよね。
実は、中学でも高校でも基本的に“能力”に偏りがないようにして、クラス替えを行っているようです。
能力が均等にならなければ普段の学生生活や行事に偏りが出てしまい、色々不都合なことが起きてしまうからです。
そのため、まずは生徒一人一人の能力を把握している前の担任がクラスを分けて、教頭先生などの管理職が最終的に判断していきます。
中学のクラス分けはどうなっているの?
中学のクラス替えは学校にもよりますが、基本的には生徒の人柄を重視している傾向にあるようです。
では具体的に、どういう点で人柄を判断してクラス替えを行っているのでしょうか?
イベント行事は均等になるように
学校では合唱コンクールや体育祭など様々な行事があり、時にはクラス対抗で争うこともあります。
この時に“デキる人“が1クラス内に集中していると公平に欠けてしまい、クラスによっては散々な思い出になってしまうのは明白です。
例えば合唱コンクールの際、クラスに誰1人としてピアノが弾ける人がいないとなると、コンクールに参加することすらままなりません。
そこで各クラスに1人ずつピアノが弾ける生徒を振り分けて、どのクラスでもイベントに参加できるようにしているというわけです。
また、体育祭でも運動神経の良い生徒ばかりが固まると不公平な内容になってしまうので、バランスを見ながらクラスを振り分けています。
リーダーと問題児
クラスを引っ張ってくれるリーダータイプの生徒の存在は貴重で、時には先生を助けてくれることもあります。
またムードメーカーな役割も担っているので、それぞれのクラスに振り分けられます。
しかし全員が頼れる生徒ばかりではなく、中には複雑な事情を抱えた生徒がいるのも事実です。
そこで複雑事情を抱えている生徒ばかりが1クラスに固まらないように、均等に振り分けて、教師の負担を少しでも減らしていこうというわけです。
高校のクラス替えはどうなっているの?
中学も高校もクラス替えの方法は基本的に大差ありませんが、重視しているポイントは少し違うようです。
では何処を見てクラス替えをしているのか、探ってみましょう。
学力は均等になるように
中学でも学力を元にしてクラス替えが行われますが、高校の場合は特に重視しており、テストの平均点が均等になるように振り分けられるそうです。
最近は生徒達の成績はパソコンによってデーター管理されているので、ほとんど偏りがないかと思われます。
学力が均等になるようにクラス替えをする理由は学力向上の為にあり、クラスごとに成績を競わせることで、レベルを上げいこうということです。
同姓は同じクラスにはならない
同じ学年に同姓の生徒がいれば分散させてそれぞれのクラスに割り振り、混乱を防いでいるようです。
また双子やいとこなど親戚もバラバラのクラスに振り分けられ、同じ名字の生徒がクラスに何人も集まらないようにしています。
もし身内が同じクラスにいると、なにかとトラブルの元になる恐れがあります。
それを何としてでも防ぐためにも、身内が同じ学年にいれば違うクラスに配置するというわけです。
最近のクラス替えはちょっとした裏話が…
能力の偏りがないようにというのは「なるほど!」と納得できますが、大変そうですよね。
さらに大変なのが、最近は保護者から希望の申し出まであるので現場はかなり混乱するようです。
- ○○さんと同じクラスにはしないで
- ××先生が担任になるのは避けてほしい
- △△くんと同じクラスになったら毎日学校に行くんじゃないか
など。
こられを全部希望通りに叶えようとすれば、いくら時間があってもクラス替えは完了しませんよね。
生徒の面倒を見るだけでなく、未熟な親の対応までしないとダメだとは…本当に教師というのは大変なお仕事ですよね。
まとめ
クラス替えというのは、中学も高校も基本的には能力に偏りが無いように決められています。
ただ1年生の時は中学なら小学校、高校なら中学の資料を基にして行われるので、多少のアンバランスさはあるかもしれませんね。