
冬といえば、こたつでみかんが定番ですよね。
こたつに入りながらのみかんは普段よりとても美味しく感じられ、1つ食べるとついつい続けて2個3個と食べてしまうものです。
突然ですが、その時あなたは“みかんの薄皮”を食べますか?
みかんの薄皮は食べた後に口に残る感じがするため苦手な人も多いですが、「栄養ありそうだし食べた方がいいのかな…」なんて迷っている人もいるかもしれません。
そこで今回、みかんの薄皮や外皮に含まれる栄養成分について調べてみました。
目次
みかんの薄皮に含まれる栄養は?
みかんの薄皮を食べない派の人もいますが、実は薄皮にはたくさんの栄養が含まれています。
みかんと言えば、ビタミンCが有名ですよね。
ビタミンCはみかんの果肉にも含まれていますが、薄皮に含まれるビタミンCはなんと3倍!
ビタミンCはご存知の通り、
- しみ・ソバカスやニキビなどの美肌効果
- 風邪予防
- 貧血予防
- 血管の老化防止
と様々な嬉しい効果をもたらします。
また、みかんに含まれる栄養の中で要チェックなのが「ヘスペリジン」と「ペクチン」。
聞きなれない名前ですが、どういう栄養素なのでしょうか。
ヘスペリジン
「ビタミンP」とも呼ばれるポリフェノールの一種。
老化した血管を再生させ、血管の柔軟性を保つ効果があるので、脳卒中や高血圧など血管の硬化が原因で起こる病気の予防できます。
また、末梢血管の血流が良くなるため冷え症改善にも効果的ですし、他にも花粉症や骨粗しょう症の予防にも効果があると言われています。
ペクチン
食物繊維の一種であるペクチンは、腸内ビフィズス菌の餌となり善玉菌を増やす働きがあるため、おなかの調子を整える効果があります。
さらに、腸内の水分と一緒に余分なものを吸着して便として排出してくれる働きもあります。
余分な水分を吸って便の容積も増えるため、下痢・便秘改善にも効果が期待できます。
これだけの健康効果が期待できるみかんの薄皮、食べないわけにはいきませんよね。
実はみかんの外皮も食べた方が良い!
みかんの薄皮は食べた方が良いとお伝えしましたが、実はみかんの外皮の方がもっと栄養満点。
薄皮に含まれている栄養成分「ヘスペリジン」や「ペクチン」は、薄皮より外皮のほうが多く含まれているので捨ててしまうのはもったいないです。
ただ、外皮はそのままでは食べることができないので、一工夫しておいしく食べる方法をご紹介します。
みかんの外皮の食べ方は?
まず注意していただきたいのは、みかんの外皮には農薬が付着している可能性があるということです。
無農薬のみかんを買ってくるのが一番ですが、そうでないものはお湯でしっかり洗いましょう。
国産のみかんであれば強い農薬は使われていないので、お湯で洗えば大丈夫です。
外皮の食べ方①マーマレード
みかんの外皮を使うものといえば、マーマレードが代表的ですよね。
マーマレードはみかんの中身と外皮の両方を砂糖と一緒に煮詰めて作ります。
しかし、みかんの外皮と中身を分けて刻み何時間も煮詰める必要があるため、難易度は高めと言えます。
時間や気持ちの余裕がある時にチャレンジしたいですね。
マーマレードを作る材料のみかんは、夏みかんや伊予かんがおすすめです。
外皮の食べ方②陳皮
みかんの外皮をお手軽に食べるには、漢方としてよく知られている「陳皮」にすると良いです。
【作り方】
- みかんの皮をきれいに洗い、手で小さくちぎります
- カラカラになるまで天日干しをします
たったこれだけです。
お茶を入れる時に一緒に入れてお湯を注げば、みかんの香りがするフルーティーなお茶になります。
紅茶はもちろん、烏龍茶や緑茶にも意外と合いますよ。
また、陳皮をミキサーなどで細かくすれば色々な料理に使用できます。
- クッキーやケーキを焼くときに混ぜてオレンジ風味にする
- 薬味として麺類や炊き込みごはんにかける
- 漬物を漬ける時に混ぜて風味づけに使う
とても簡単に作れるので、一度試してみてください!
まとめ
みかんの皮を食べるかどうか迷っていた方、かなり参考になったのではないでしょうか?
栄養が豊富なので、どうせみかんを食べるなら薄皮だけでなく外皮まで食べるのもアリだと思います。
むしろ、食べないともったいないとすら言えるかもしれません…
今年の冬は、みかんの薄皮も外皮も捨てずに丸ごと食べて健康に過ごしましょう。