
低気圧が近づき天気が悪い日や、かがんで物を拾おうとした時、突然腰が痛くなることがありませんか?
特に女性は、急な腰痛を経験した人は多いと思います。
男性よりも女性に多いとされる急な腰痛ですが、原因について知りたいですよね。
また、急な腰痛によって色々と不便が生じるため、原因別の対処法も気になるところ。
今回、女性に多い急な腰痛の原因と対処法についてまとめました。
目次
急な腰痛の原因は?
急な腰痛の原因はたくさんありますが、男・女共通した腰痛の原因と女性特有の腰痛の原因に分けることができます。
さっそく、上記の2通りそれぞれの原因、対処法についてまとめていきます。
男女ともに多い腰痛の原因
筋肉が傷つく
スポーツの最中など、相手と激しく衝突したり腰を強く打った場合。
<対処法>
専門医を受診して、痛みを和らげる薬を処方してもらいましょう。
腰椎の関節のずれ
代表的な病名には腰椎椎間板ヘルニアがあげられます。
腰椎を支えている骨や椎間板が衰え変化し、周囲の神経を圧迫して腰に激痛を走らせてしまいます。
<対処法>
重傷な場合は専門医による手術が一番早い対処法となりますが、筋肉の緊張を緩めることや運動療法で症状を緩めることもあります。
自己流で悪化させることのないよう、専門医と相談して対処してください。
腰の筋肉疲労
俗にいう「ぎっくり腰」はこれに当てはまる急な腰痛です。
激しい運動を続けたり、腰に負担のかかる体制で作業を続けると、腰の筋肉が疲労して激痛を走らせてしまいます。
くしゃみをしたとき、重いものを持ち上げようとしたとき、突然激痛が走るのが特徴です。
<対処法>
ぎっくり腰の場合は、とにかく安静に生活することで痛みはだんだん和らぎます。
たとえばベッドから起き上がるときには腰に負担をかけないよう、静かに工夫して起き上がるなど気遣って生活してください。
専門医で痛み止めの薬を処方されることもあります。
また腰にベルトを巻いて、患部をガードすることもおすすめです。
女性特有の婦人病が原因の腰痛
急な腰痛の際、婦人病が疑われる場合があります。
この場合の対処法は、まず婦人病の予防をすることから始めなければなりません。
定期的な健康診断を受けることが大切ですし、腰痛の原因が婦人病であれば、専門医と相談の上、適切な治療をすることが対処法となります。
子宮内膜症
20代~40代の女性に多い子宮内膜症は、子宮内膜が体外に排出されず、ほかの臓器と癒着する病気です。
この時の症状は、下腹部の痛みなどとともに急な腰痛があらわれます。
不妊症や強い月経痛の原因にもなると言われています。
<対処法>
腰痛と並行して月経痛が強い、不正出血などの症状がある場合は、専門医を受診しましょう。
子宮内膜症と診断されたら、治療法をよく相談し薬物療法や手術療法によって治療します。
子宮がん
初期段階は症状があまりあらわれないと言われる子宮がん。
不正出血などを伴っている場合の急な腰痛は子宮がんが原因となっている場合があります。
<対処法>
20代から定期的に検診を受けることが予防法となります。
婦人科を受診し子宮がんと判明した場合は、手術や放射線療法、化学療法などで治療することになります。
年齢や進行具合によって選択される治療法は変わりますので、主治医とよく相談しましょう。
子宮筋腫
貧血、便秘、頻尿、また不正出血や過多月経を伴っての急な腰痛は、子宮筋腫が原因となっている場合があります。
子宮筋腫は子宮を形成する筋肉の良性腫瘍のことをいいます。
<対処法>
子宮筋腫の場合も専門医に相談して対処していかなければなりません。
治療法としては手術、ホルモンをおさえる偽閉経療法、薬物によるもの、そのほか経過観測という方法もとられます。
妊娠
妊娠の可能性のある女性は、受精から着床までの間に急な腰痛におそわれることがあります。
妊娠が原因となって急な腰痛におそわれることがあります。
<対処法>
一時的なものなので対処法はありません。
妊娠検査薬が使用できる時期になったら確認して、陽性反応が出たなら産婦人科を受診しましょう。
また、妊娠が進むとお腹が大きくなることで腰に負担がかかり痛むこともありますが、安易に湿布を張るのはやめてくださいね。
なるべく腰が痛まない体勢を考え、あまりにひどい場合は主治医に相談して緩和する方法を探りましょう。
更年期障害
40代半ば~50代後半の女性にみられ、ホルモンバランスの変化やそれに伴う筋肉の老化が原因で急な腰痛が起こる場合があります。
<対処法>
更年期障害が原因の場合は、特別に専門医に相談する必要はありません。
しかしその腰痛の激しさによっては、痛みを和らげる外用薬を処方してもらったり、東洋医学を専門とする針やお灸を施すこともよいでしょう。
まとめ
女性を襲う急な腰痛。
たかが腰痛と放置していると、思わぬ病気が潜んでいるかもしれません。
早期発見のためにも、見逃さないように症状をしっかり確認して病院を受診しましょう。
突然腰の痛みに襲われた時は、今回紹介した原因に当てはまるかチェックし適切な対処法を施してください。
決して無理をしないように過ごしてくださいね。