
テレビのお見合い番組などでよく目にする職業である「家事手伝い」。
家事手伝いは、ニートとは何が違うのか気になっている人は多いのではないでしょうか。
また、家事手伝いは、就職活動の際に履歴書に書くことが出来るほど社会的に認められた職業なのでしょうか。
そして、書くことによって採用する側はどのような評価を下すのか調べてみたいと思います。
今回、謎が多い職業「家事手伝い」についてまとめてみました。
家事手伝いという職業について
謎が多い職業と思われているだけに、その定義も存在するのか気になる「家事手伝い」。
調べてみると、定義もしっかり存在しており、それが、
- 独身女性の花嫁修業のこと
- 実家が自営業でその仕事の手伝いをしていること
- 母親が病気などを患い、その代わりに家事をすること
- 働かなくても良いほど裕福な家庭で育ち、習い事や趣味に時間を費やしていること
以上、4つです。
内容的に、1と4はニートと同じじゃないかと思うかもしれませんが、実際ニートは別に定義があるので違うようです。
また、主婦と同じ仕事ともとれる内容もありますが、家事手伝いは「独身」の方のみを対象としているので、主婦とはニュアンスが違うと考えましょう。
「家事手伝い=ニート」は違うようですが、「家事手伝い=主婦予備軍」という考え方は、遠からず近からずといったところでしょうか。
定義を聞いただけではピンと来ないので、もう少し調べていきましょう。
家事手伝いとニートの違いとは?
先ほども述べましたが、家事手伝い同様に、ニートには定義が存在しており、
「15歳~34歳までの非労働の中から学生と専業主婦を除き求職活動を行っていないもの」
と、厚生労働省が定めています。
簡単に言うと、「学生と専業主婦以外で、働かず就職活動すら行っていない人」ということになります。
先ほどの、家事手伝いの定義と合わせてみると1と4の線引きがかなり怪しいところです。
「花嫁修業」や「習い事」をしているので、ニートではなく学生という分類にすれば分からなくもないですが…
ただ、今まで述べたように家事手伝い、ニートともに定義があることが分かったので、家事手伝いとニートは全く違う肩書といえるでしょう。
家事手伝いは履歴書に書ける?
ここまで、家事手伝いの内容やニートとの違いをまとめてきましたが、家事手伝いは職業として履歴書に書けるのでしょうか。
結論から言うと、履歴書に書いても不採用にはならないですが、採用担当者からすれば、家事手伝いは「職業」として通用しません。
ただ、実家の自営業の手伝いをしていた場合は、会社の名前、仕事内容を記入することによって職歴として履歴書に書くことが出来ます。
その場合は当たり前ですが、「家事手伝い」ではなく、「自営業」や「社員」として判断されます。
次に、就職活動の際、家事手伝いの正しいアピール方法についてですが、履歴書には「家事手伝い」と記入せず、空白にしておきましょう。
面接の時、職歴で空いている期間に何をしていたか質問された時に家事手伝いをしていたと答えます。
もちろん、漠然と手伝いをしていたと言うだけでなく、具体的な内容を伝え、仕事でその経験をどう活かせるのかまで話すようにしてくださいね。
評価については、アピールした内容にもよると思いますが、採用する側からするとあまり高い評価はつけられないという意見が多いようです。
やはり、何かしら「賃金が発生する仕事の経験がある」と言うのが望ましいと言えます。
最後に…
家事手伝いは女性の特権のようなものがありますが、最近では「主夫」も増えてきているので、男性でも「家事手伝い」が浸透していくかもしれません。
ただ、男性の家事手伝いは、社会において間違いなく女性より風当たりがきつくなるでしょうね。