
風呂場に湧く小さい虫…考えただけでもゾっとするのではないでしょうか?
1匹だけかと思ったら、気がつけばどんどん増えていることもあります。
一日の内で最もリラックスできるお風呂タイムを快適にするため、小さい虫を簡単に駆除する方法について知っておきたいですよね。
今回、小さいけど実は恐い、お風呂の小さい虫の正体と簡単にできる駆除の方法を調べてみました。
風呂場に湧く小さい虫の正体!
風呂場に湧く小さい虫のほとんどは、名前を「クロチョウバエ(ホシチョウバエ)」といいます。
名前には「ハエ」とついていますが、ハエの仲間ではなく、どちらかといいうと蚊の仲間に近いようですね。
日本に存在するチョウバエの仲間は実に60種にのぼりますが、その中で風呂場に湧いて出るのが「ホシチョウバエ」と「オオチョウバエ」の2種です。
このチョウバエは「コバエ」とも呼ばれていて、風呂場だけでなくトイレやキッチンにも湧いて出ます。
ホシチョウバエ・オオチョウバエについて
『ホシチョウバエ』は体長1.3~2.0mmで灰色、『オオチョウバエ』は体長3~5mmで、灰黒色です。
ホシチョウバエは全国に分布しており、比較的近年に、東南アジアから日本に侵入してきたとみられています。
チョウバエはどこから湧いて来るの?
風呂場に湧く小さい虫(チョウバエ)は外から来るのではなく、風呂場などにある排水口のスカム(富裕有機物)や汚泥、汚水で湧きます。
チョウバエをお風呂場で発見すると、どこかにコロニーがあると考えて良いでしょう。
有力な候補としては浴槽のエプロンを外した裏側部分や排水管の中で、湯垢や髪の毛、汚泥などがたまりやすくとても汚れやすい場所だからです。
風呂場に限らず、家の中の不衛生な場所にチョウバエは生息していることが多いといわれています。
ちなみに、成虫は窓から侵入してくることもありますので、窓を開けっ放しにしておかないように注意しましょうね。
チョウバエを退治しろ! 駆除方法
チョウバエの成虫は風呂場などで繁殖する割に水が弱点です。
そのため、小さい虫を見たらシャワーの水をかけて撃退するのが、手っ取り早いですし殺虫剤を噴霧するよりも安全に駆除できます。
また、徹底的にお風呂場を掃除して小さい虫が湧かないようにするのも大切です。
とくにユニットバスで恐いのは、排水口や排水溝より、浴槽を隠すためのエプロンカバーの裏側です。
ここで大繁殖していることが多いので、チョウバエの成虫を見たら、必ずエプロンを外し中の汚れを掃除しましょう。
もちろん、排水口や排水溝の掃除も怠らないようにしてください。
排水溝の掃除にはパイプクリーナーを使用するのが有効的なので、1ヶ月に2度ほど定期的に掃除するといいでしょう。
何年も風呂場の掃除を怠っていると、浴槽下部の防水パンの上にスカムの塊が散在しており、そこがチョウバエの繁殖拠点となりかねません。
基本的に幼虫も成虫同様水に弱いですが、固まったスカムをシャワーの水だけで落とすのは難しいかと思います。
古い歯ブラシなどでこすったり、重曹やクレンザーを使いスカムを取り去りましょう。
ちなみに、ユニットバスの説明書に掃除法が明記されている場合もあるのでチェックしておきましょうね!
最後に…
チョウバエは細菌の運搬者になる可能性があるため、「たかが小さな虫」と侮ってはいけません。
幼虫が人間に迷入することで、尿生殖器や消火器、白目部分などに入り込み「ハエ症」を引き起こす可能性もあります。
お風呂に入っている時、小さい虫に気づいた場合は当記事を参考にすぐ対策しましょう。
ホシチョウバエは4~12月、オオチョウバエは5~10月にかけて発生します。
普段、お風呂の掃除を怠っている人は小さい虫が湧いたのをきっかけに徹底的に掃除できればいいですね!