
ガチガチになった肩や腰をマッサージすると、とても気持ち良いですよね。
その気持ち良さを求めて、ついつい頻繁にマッサージに通ってしまう人も少なくないと思います。
マッサージは重くなった肩や腰が一時的に軽くなるものの、やりすぎると良くないという話を耳にしたことはありませんか?
いったいどんな副作用があるのか気になりますよね。
そこで今回、マッサージをやりすぎてはいけない3つの理由についてまとめました。
もみ返しが起こる
マッサージをやりすぎると色んな症状が引き起こされますが、一番多くみられるのが「もみ返し」でしょう。
ただ、「もみ返し」という言葉は良く聞くものの、具体的にどういう症状が出るのかはピンときませんよね。
そこでもみ返しについて、もう少し深く探ってみたいと思います。
もみ返しとは、体中の筋肉を覆っている筋繊維が損傷することによって起こる炎症の一種です。
マッサージのやりすぎによって生じるもみ返しの主な症状は、
- 筋肉痛に似た重いズキズキとした痛みが起きる
- ピンポイントで強い痛みが襲ってくる
と言ったものです。
もみ返しが起きたときは変に筋肉を刺激せず、患部をほどよく温めて休ませるようにして下さい。
良いもみ返しもある?
もみ返しそのものが悪いわけではなく、場合によっては良い兆候というケースもあります。
例えば、仕事に行っている時は体がきびきび動くものの、家に帰ると一気に疲れが出て体が重く感じることってありますよね。
同じような症状がもみ返しという形で起こる場合があり、それこそ一歩も動けない状態に陥ることも珍しくはありません。
これは、体が休みの状態に入り回復に向かっているという可能性が考えられます。
もみ返しが起こった際は、ゆっくり体を休めて回復を待ちましょう。
筋肉が硬くなりコリが酷くなる
筋肉は外部からの刺激を守るための、いわば鎧の役割を担っています。
しかし、何らかの原因により筋肉に栄養が行き渡らなくなると、鎧としての機能が衰えます。
すると、筋肉は少ない栄養で機能を果そうとするために、硬直して何としてでも体を守ろうとします。
コリを治すにはマッサージをして筋肉を柔らかくすれば良いと思いがちですが、時には逆効果になる場合もあります。
マッサージをやり過ぎてしまうと、筋肉が「身体が攻撃されている」と勘違いして、鎧をさらに強化して身体を守ろうとする場合があります。
硬くなった鎧を元に戻すにはマッサージだけでなく、血流を改善する必要があることも覚えておきましょう。
マッサージ依存症になる
マッサージを受けている最中はとても気持ちが良く、体が軽くなりますよね。
しかし、コリの症状が改善されたにも関わらず、さらにマッサージを受けようとする人は意外とたくさんいます。
「コリがほぐれたのになぜ?」と思うかもしれませんが、これこそがマッサージ依存症であり、やりすぎてはいけない一番の理由かもしれません。
しかもマッサージ依存症の方はあまり凝っていないのに強めでマッサージを受けるので、筋肉そのものの傷みが加速します。
酷くなると筋肉が変形してしまう恐れがあり、ここまでくると手の施しようがありません。
マッサージ依存症から抜け出すためには、逆にいつもより弱めのマッサージを受け幹部を温めるなどして血行を良くしていくようにしましょう。
物足りなさは感じるかもしれませんが、意外とこれだけでもコリはほぐれていくのものです。
まとめ
今回の記事においてマッサージを否定するつもりは全くありませんが、何事にも“限度”はあります。
マッサージを何度も何度も繰り返し限度を超えることで、様々な悪い症状を引き起こすことは事実です。
コリそのものを取り除くのにマッサージは有効的ですが、副作用のことも考え、それだけに頼り過ぎないように注意しましょうね。