
油には色々種類がありますが、”えごま油”というのを知っていますか?
摂取することでいろいろな効能があるといわれていますが、具体的にどんな効果があるのか気になります。
オリーブオイルのように便秘解消効果があるというのは本当なのでしょうか?
また油ということは調理に使用するのか、そのまま飲むのかなど、どのように摂取すればいいのかも知りたいですよね。
今回、美容や健康に良いと言われているえごま油の効能や飲み方についてまとめました。
えごま油とは?
あまり耳にしたことがない「えごま油」。
ゴマ油の部類に入ると思われがちですが、えごまは実はシソ科の植物なのです。
東南アジアや中国、日本でも広く栽培されています。
ある地方では食べるとプラス10年長生きできるという意味から「ジュウネン」と呼ばれているようです。
その種子から採れるというえごま油。
えごま油には10年長生きできるほどの効能があるということになりますが、詳細が気になりますね。
えごま油の効能とは?
えごま油には「αリノレン酸(アルファリノレンサン)」という人間の体では生成できない成分が多く含まれています。
αリノレン酸は体内でDHAやEPAに変換されて、体に良い働きをします。
DHAやEPAは主に青魚の油に含まれる成分で、不飽和脂肪酸と呼ばれていることをご存知の人は多いと思います。
DHAには脳の機能を向上させる働きがあり、EPAは血液をサラサラにすることで血栓を予防する効果があります。
また、脳細胞を活性化するという大きな働きも備わっています。
このことから認知症の予防や、うつ病の改善に効果的と考えられます。
その他には…
美肌効果
αリノレン酸は抗炎症作用があるため、ニキビ予防に効果的です。
さらにコラーゲンの生成を助ける作用もあり、美肌効果に繋がります。
アレルギー症状の緩和
アトピーや花粉症などのアレルギーの原因のひとつがリノール酸の過剰摂取と言われています。
リノール酸は一時的に血中コレステロール値を下げる効果などがありますが、過剰に摂取するとアレルギー症状を悪化させることも。
αリノレン酸はリノール酸にうまく作用してアレルギーを抑制することができます。
ダイエット
αリノレン酸は脂肪の燃焼を促すと同時に、腹持ちが良く満腹感が持続するのでダイエットの効果もあります。
便秘解消
EPAによって悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やします。
これによって腸内環境が良くなり、便秘解消につながります。
このようにαリノレン酸が含まれているえごま油にはたくさんの効能があります。
摂取しない手はないですよね。
えごま油の飲み方は?
えごま油を摂取する際に気をつけたいことは、「えごま油は熱に弱い」ということ。
熱によってαリノレン酸が壊れてしまうため、加熱する料理には不向きと言えます。
また酸化しやすいという欠点もあるため、開封後はできるだけ早く使い切りましょう。
では、えごま油をどのように摂取するのが良いのか、さっそく見ていきましょう。
- サラダのドレッシングオイルとして
- 豆腐や納豆にかける
- トーストにバターのように塗る
- おひたしに混ぜる
- 卵かけごはんにかける
- そのままスプーン一杯飲む
無味無臭と言われていますが、人によっては苦手と感じることもあるかもしれません。
苦手な場合は、そのまま飲むよりドレッシングオイルとして使用するのが良いでしょう。
その他、卵かけごはんなんかは卵と醤油の味で美味しく頂けそうですね。
健康に良いからこそ、無理なく続けていきたいものです。
まとめ
えごま油はすでにメディアでも取り上げられ、注目されているオイルです。
さまざまな効能があるだけに試してみたい人も多いことでしょう。
開封した後は酸化しないように冷蔵庫に保存し、できるだけ早く使用しましょうね。