
「風邪かもしれない」と感じる症状のひとつに関節痛がありますよね。
やる気モチベーションが最も下がるいやな症状ですが、なぜ関節痛は起きるのでしょう?
また、熱がなくても関節痛を感じてしまう場合もありますよね。
そんな辛い関節痛ですが、和らげる方法があれば知りたいところです。
今回、風邪の関節痛はなぜ起きるのか、和らげる方法も併せてまとめました。
目次
風邪で関節痛が起きる理由
風邪と関節痛とのつながりを整理してみましょう。
当たり前ですが、風邪はウイルスに感染することで起こります。
そのため、「関節痛もウイルスのせい?」と考える人もいるかもしれませんが、実はそうではありません。
ウイルスと闘う体の免疫機能によるものなのです。
まず、発熱すると関節痛が起こりやすくなる仕組みを説明します。
風邪のウイルスが体に侵入すると、のどに炎症が起きたり鼻水やくしゃみが出たりします。
すると体は防衛態勢に入ってウイルスを攻撃します。
そのときに発熱の指令も出ますが、これは発熱により体温を上げてウイルスの働きを弱めるためです。
また、体温が上昇するとき「PGE2」という物質も発熱と同時に出ます。
PGE2はウイルスへの攻撃が暴走しないように制御する物質で、これが痛みを感じやすくさせる作用を持っているのです。
なんで制御する必要があるの?と思うかもしれませんが、それは免疫機能が暴走し、正常な細胞まで傷つけてしまうことを防止するためなのです。
したがって、発熱して関節痛がするのは“体がウイルスと戦っている状態”と理解しましょう。
熱がないのに風邪で関節が痛くなる原因
まず、風邪の症状があるのに熱が出ない状態を考えてみましょう。
現実的なのは、主に次の3つの場合です。
熱を出すほどの状態ではない
熱を出さなくてもウイルス退治がうまくできている状態と言えます。
熱がすでに出たあと
微熱だったので、自分でも発熱した自覚がなかったのかもしれません。
これから熱が出るところ
風邪の諸症状と発熱との単なるタイムラグ。
さて、上記のような状態でも関節痛があるということはどういうことなのでしょう?
先ほど説明したとおり、関節痛がある状態というのは免疫機能がウイルスと戦っている状態でした。
ということは、熱がなくても関節痛がある場合は、「少し休みなさい」という体からのサインと思った方がいいでしょう。
関節痛がある場合、痛みで自然と動きたくなくなるものですよね。
これは、身体が痛みを発することで休息をとらせている状態だと解釈しましょう。
風邪からくる関節痛を和らげる方法
当たり前ですが、「風邪を治す」ということが一番です。
痛みを根本からとるには、ウイルスを退治して風邪を治すしかありません。
そうは言っても痛みはホントに辛いと思うので、一時的にでも和らげる方法を紹介したいと思います。
下記の方法には個人差があるので、無理をせず試してみてくださいね。
ラベンダーのアロマオイルで和らげる
リラックス効果があると言われています。
ラベンダーの香りで安眠できれば、風邪の治りも早まるかもしれませんね。
体を温めてほっこりして和らげる
カフェインなし、副交感神経の活動を促進する作用があると言われている白湯がおすすめ。
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体がリラックスして休まる効果も期待できます。
湿布を貼って和らげる
少しでも「気持ちいい」と感じるようならば、やってみる価値がありますよね。
ただし、トレーニングなどによる痛みとは違うので根本治療にはなりません。
どうしても我慢できなければ鎮痛剤を正しく使用して和らげる
風邪はウイルス退治をしなければ治らないので、痛くて眠れないと長引くだけです。
購入時には薬局にいる薬剤師に相談し、用法用量は必ず守るようにしましょう。
最後に…
風邪のときの関節痛というのは本当につらいものですよね。
でも関節痛が起きているのは、熱があってもなくても体にとっては非常事態ということ。
そんなときはうまく痛みを和らげながら、最低限のことだけをして体を休ませるのが一番です。
きちんと休んでチャージし、また元気に頑張りましょう。