
冬の時期になると、毎年多くの方を悩ませ苦しませる「ノロウイルス」。
経験済みの方も多い病気かと思いますが、感染力が強く学校でも大流行するため、親御さんからすれば非常に心配な病気でもありますよね。
治療するには風邪とノロウイルスの違いを見分け、いち早く病院に駆け込むことが大切ですが、ノロウイルスはどのような症状が出るのでしょうか?
また、検査料金についても事前に知っておきたいですよね。
今回、ノロウイルスの症状や検査料金についてまとめました。
目次
ノロウイルスの潜伏期間・感染経路は?
ノロウイルスは感染するとおよそ24~28時間の潜伏期間を経て、激しい嘔吐や吐き気、発熱などを伴う「食中毒」を発症させる恐ろしい病気です。
この病気は主に食事からの感染が多い「感染型食中毒」とも言われており、ウイルスの入った食材や、汚染された水などから感染します。
ノロウイルスの場合、最も多い感染経路(原因)は生の牡蠣や貝類になります。
感染が疑われる場合、2,3日の間に食べた食材の中に牡蠣や貝類が含まれていなかったが思い出してみましょう。
ノロウイルスの症状は?
ノロウイルスは冬に感染しやすく、免疫力の低下した乳幼児やお年寄りの方は長引いたり、症状が重くなることがあるため非常に危険です。
一刻も早く病院で受診してもらうため、ノロウイルスに感染すると現れる症状についてまとめていきたいと思います。
発熱
初期は低い微熱がほとんどですが、稀に高熱を引き起こすことがあります。
嘔吐・下痢
感染性食中毒であるため、嘔吐・下痢などの症状が特に苦しい病気と言われています。
特に症状が現れ始めてすぐは激しい嘔吐を一日中、何度も繰り返します。
そして、ようやく嘔吐が治まっても続いて下痢が始まります。
水のような下痢が止まることを知らず、腹痛とともに何度も押し寄せてきます。
腹痛
お腹をチクチクと刺してくるような痛みが伴い、下痢とともに痛みが続きます。
ノロウイルスの検査料金はいくら?
ノロウイルスの検査はいくつかの方法があるため、その方法により必要な金額も異なってきます。
まず最もお手軽で料金も安く済ますことができるのが、15~30分程度で終わる検査キットを使用した検査です。
金額は3000円~5000円と、その他に検査方法に比べてもかなり安く検査できます。
そして、二つ目が電子顕微鏡による検査方法です。
1~3万円と検査キットよりも料金はたいぶ高くなりますが、正確さは負けません。
最後は「リアルタイムPCR法」といって、食品関係の職に携わる方に限ってはこの検査方法で行うのが義務となっています。
料金は検査キットと電子顕微鏡の中間で、8000円~1万5000円程度となっています。
ノロウイルスに感染して病院に行くと?
現時点ではノロウイルスに感染したかどうか100%証明できる検査方法は確立していません。
電子顕微鏡やリアルタイムPCR法も100%の精度ではないのです。
そのため病院に行けば絶対検査を行えるわけではなく、症状を緩和・治癒するための薬がもらえるのみの対応になる場合もあります。
症状が治まるまでは辛いですが、ノロウイルスは命に係わる程危ない病気ではありません。
感染を防ぐため、症状が治まるまで自宅で安静にしておきましょう。
症状が治まってからも2週間ほどは体内にウイルスは残っているので、
- マスクをつける
- 手洗い、うがいを念入りに行う
- 人ごみを避ける
- トイレを使用した後は便座や空間を消毒する
などの感染予防対策も必ず行ってくださいね。
最後に…
ノロウイルスの感染を防ぐには、日ごろから徹底した対策を行うことが重要です。
家に帰ればうがい手洗いを忘れず行うことはもちろん、免疫力を高めるため睡眠や栄養も十分にとることが大事です。
ノロウイルスは予防できない病気ではないので、努力次第で感染防止をすることは可能だということも知っておいてくださいね!