
清々しい朝方でも、ぐっしょりと寝汗をかいていると不快ですよね。
また、別に暑いわけでもないのに寝汗をかいていると、「もしかして病気?」なんて思ったりしませんか?
今回、よく朝方に寝汗をかいてしまうのは病気が原因なのか調べたいと思います。
寝汗の予防法も紹介していきますので、気になっている人は要チェックです!
目次
正常な寝汗とは?
そもそも発汗は身体の体温調節機能によるもので、脳からの指令により起こります。
通常、寝汗の原因は以下のようなことが考えられます。
熟睡しているため
人間は汗をかき体温を下げることで深い眠りにつくことができます。
また、睡眠中も一定の体温を保つために汗をかいているのです。
暑い環境で寝ている
汗をかくことで体温を調節しているので、暑ければ暑いほど寝ている時に汗をかきます。
また、冬でも布団が暖かすぎる、部屋が暖かすぎる、入浴により体が温まりすぎたなどの理由で大量の寝汗をかいてしまいます。
朝方に寝汗をかくのは病気かも?
寝汗は身体の正常な反応といえますが、朝方に寝汗をかくのはなんらかしらの病気の前兆である可能性もあります。
さっそく朝方に寝汗をかく原因についてみていきましょう。
夢を見ている
夢は一晩で何回か見ているのですが、眠りが浅い朝方に興奮するような夢や過度に緊張をする夢だった場合、脳から発汗の指令が出ることがあります。
夢の途中で目覚めた朝に大量の寝汗をかいているのは、生理現象なので問題はありません。
自律神経が疲れている
発汗作用は自律神経が働くことで機能しているのですが、
- 過度なストレス
- 更年期障害
- 生理前の体調不良
などが原因で自律神経が正常に機能しなくなることがあります。
自律神経の乱れは生活環境を改善することで治ることがあるので、規則正しい生活を送りましょう。
そのうえで、まだ寝汗が治らないという場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる
この病気になると睡眠中に呼吸がしにくくなるため、激しい運動をしているのと同じような低酸素状態に陥り寝汗をかく原因になります。
また苦しくなるため何度も目が覚めてしまい、いい睡眠がとれません。
睡眠時無呼吸症候群は高血圧や心臓病などの原因にもなります。
朝方の寝汗と併せて、
- 起きたときに疲れている
- 昼間急激に眠くなる
などの症状があれば、早急に専門医の診察を受けてください。
そのほかにも寝汗が症状として出る病気は、
- 肺結核
- 悪性リンパ種
- 真性多血症
などがあります。
寝汗がいつまでも続く、寝汗と併せて体重が急激に減少したなどの症状が現れた場合、早急に受診するようにしましょう。
寝汗の予防は質のいい睡眠から
生理的、環境的な寝汗はどうしようもないですが、体の不調から起こる寝汗は、質の良い睡眠をとることが予防につながります。
質のいい睡眠をとるためには、眠りにつく前に副交感神経が優位のリラックスした状態となることが好ましいです。
今回は副交感神経を優位にする、おすすめの方法をいくつか紹介します。
白湯を150cc程、少しずつ飲む
汗をかくのが嫌だからと寝る前に水分をとらない人がいますが、脱水で血液の濃度が上がり、心筋梗塞や脳梗塞が起きる引き金にもなりかねません。
寝汗をかきやすい人ならなおさらですよね。
多量に飲む必要はないので、コップ1杯程度の量を飲んで眠りましょう。
白湯が苦手ならば水でも構いませんが、お茶やコーヒーなどカフェインを含む飲み物は避けましょう。
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ツボ刺激でリラックス
手の甲側親指と人差し指の間、ちょうど骨と骨の間の肉の厚い部分に“合谷(ごうこく)”と呼ばれるツボがあります。
万能ツボとしても有名ですが、リラックスさせる効果が期待できますので反対の手の親指と人差し指で挟むようにしてゆったりと刺激してみましょう。
入浴は布団に入る1時間前にはすませる
熟睡するためには体温が下がる必要があるので、体温の高い入浴直後は眠るのに適していません。
入浴後1時間ほどで体温が下がり、眠るに適した状態となるのでそのときがチャンスです。
この他、腹式呼吸や適度なストレッチなどもリラックス効果的が高いといわれているので、ぜひ試してみてくださいね。
最後に…
寝汗は誰でもかくものですが、それでもぐっしょり寝汗は気になりますよね。
睡眠環境を整えたり、気になる症状がある場合にはきちんと受診したりして、質のいい睡眠をとることが一番の予防策です。
当記事を参考に、ぜひ予防策を実践してみてくださいね。