
昔は寒がりと言えば女性というイメージでしたが、近年、寒がりの男性が急増しています。
「足がいつも冷たい」「体は温かいのにお腹だけ冷たい」「夏でも長袖を着ていないと肌寒い」なんて男性は多いのではないでしょうか?
このような症状は、寒がりではなく“冷え性”の可能性が高いです。
今回、寒がりな男性に多い冷え性の原因を探り、その克服法についてまとめます。
目次
冷えを感じる原因
人間には自律神経の働きによりエネルギ-を自分で作り出し、体温調節する機能が備わっています。
例えば、寒いところにいると体がブルブル震えるのは体を温めるためです。
この体温調節機能がうまく働かなかなくなると、冷え性の原因になってしまいます。
体温調節機能がうまく働かなくなる原因としては、以下のことが考えられます。
自律神経の乱れ
ストレスが自律神経を乱すことはよく知られていますが、他にも不規則な生活や暴飲暴食など乱れた生活習慣も自律神経に影響を与えると考えられています。
自律神経の働きが体温調節の要なので、その乱れは体温調節機能の乱れにつながるのです。
筋肉量の減少
エネルギーを作り出す際に筋肉は欠かせません。
筋肉量が少なかったり減ったりすると、それだけでエネルギーを生みだす力が弱くなります。
筋肉が減ってしまう大きな原因は、運動不足・栄養不足です。
普段からタクシーやエレベーターを利用している人はもちろん、健康を意識した野菜中心の食生活を送っている人もタンパク質不足で筋肉量が減少してしまうのです。
また、男性ホルモンの一種である「テストステロン」の低下も筋肉量の減少に関係があります。
筋肉や骨格など男性の象徴を作り出す男性ホルモンですが、30代以降は少しずつ減少していきます。
「最近、寒がりになったな…」と感じている40代の男性は、テストステロンの低下が原因のひとつかもしれません。
血のめぐりが悪い
体の隅々まで血液が届かなくなると、酸素や栄養分が届かずその部分が冷えていきます。
高脂血症などの病気が隠れていることにも注意が必要です。
寒がりを克服する方法は?
まず、最近寒がりになってきたなと感じている人は体を冷やさないようにするのが大切です。
具体的な対策としては、以下のような方法があります。
防寒タイツの着用
各メーカーから薄くて温かく、使い心地の良いものがたくさん出ています。
併せて、防寒くつ下やひざかけも試してみると防寒効果は抜群です!
使い捨てカイロを使う
カイロは防寒対策として、手軽で優秀です。
背中側のちょうど肩と肩の間に貼ったり、肩甲骨の間に貼ったり、お腹が冷えやすいなら、お腹に貼ったりしましょう。
ただし、低温やけどには注意が必要なので、貼ったまま寝たりしないでくださいね。
首を温める
首を温めることは全身に温かい血液を送り出すことにつながるので、冷えの対策としては必須です。
タートルネックを愛用したり、マフラー、ネックウォーマーを使用して首を温めてあげましょう!
温かい飲み物を飲む
温かい飲み物を飲むと、それが体を通って行くのを感じらて、気分もほっこり。ストレスも発散できるかもしれません。
筋力アップ
手軽に行え、大きな効果が期待できるのはスクワットです。
下半身を鍛えて筋肉をつけることで全身に血液を送り出す機能が強化されるだけでなく、基礎代謝や脂肪燃焼効果も期待できますす。
数回やるだけでも体がポカポカになると思いますよ。
生活リズムを見直す
当たり前のことですが、できていない人はホントに多いです。
栄養バランスの摂れた食事&質の良い睡眠をとることを心がけ、毎日実践していくことが寒がりを克服する最短の方法といえるでしょう。
最後に…
今は、健康ブームなこともあり菜食主義の男性は昔よりも急増しました。
また、インターネットやテレビゲームの普及で家に引きこもり昼夜逆転した生活を送ったり、一日中ネットサーフィンやゲームをして過ごす若い男性も多いと思います。
寒がりな男性が急増している原因は、このような男性が増えてきていることが原因といえるかもしれないですね。