
寒い冬の季節になると布団からなかなか出られなくなり、夏と比べて外出が面倒になる…なんて人は多いのではないでしょうか?
また、冬になるとついたくさん食事を摂ってしまうという方もいるかと思います。
これらのことは、誰でも起こりうる当たり前のことと思うかも知れませんが、冬季におこる心身の不調「冬季うつ病」の症状かも知れません。
初めて聞く方も多いかも知れませんが、あなたの身近に潜んでいる可能性があるので早めの対策を心がけましょう。
今回、冬季うつ病についてまとめました。
目次
その症状、もしかして「冬季うつ病」?
冬季うつ病とは、病名の通り冬季(10~12月)だけに起こるうつ病のことを指し、冬が過ぎ春になれば自然と治り元の状態へ戻るのが特徴です。
冬季うつ病には、“冬”と限定して言われるだけあり、独特の症状がいくつかあります。
以下の「冬季うつ病チェック」に当てはまる方は、冬季うつ病の可能性がありますので要注意です。
冬季うつ病チェック内容
- 布団から出られない
- 冬季になると寝坊してしまう
- 甘いものにすぐ手が伸びてしまう
- 炭水化物が食べたくなる
- 外に出る気がでない、何もする気力がない
- 朝起きると憂鬱
- 一日中眠い
- 趣味に没頭できない
- 人に会うのが面倒
冬季うつ病ですが、男性よりも女性の方が4倍かかりやすいと言われています。
理由としては、以下の次項で詳しくお話しますが、日光に当たる時間大きく関係しています。
日光に当たる時間が短いほど冬季うつ病になる可能性が高まるので、室内にいる時間が長い主婦の方やオフィスワークの女性が掛かりやすいのではないかと考えられます。
冬季うつ病の原因は?
冬季うつ病の大きな原因は、ズバリ“日照時間の減少”といえます。
人間は日光に当たることにより、精神を安定させる物質「セロトニン」が脳内に分泌されます。
日光へ当たる時間が減ると同時にセロトニンも減り、精神が不安定になります。
冬季の場合、他の季節に比べ日照時間が短くなるため、普段と同じような生活を送っていたとしてもセロトニン分泌量は減少します。
そのため精神が不安定になりやすくなり、重症化してしまうと冬季うつ病へと発展するのです。
しかも、うつ傾向にあるとさらに外出をする機会も減るので、負のスパイラル状態に陥ります。
前述の通りうつ病は日光へ当たる時間の減少が原因の一つです。
日照時間の短い冬季だけに限らず、
- 家の中にこもりがち
- 日の当たりづらい部屋で生活している
- 昼と夜が逆転した生活
このような方は、うつ病になる可能性は高いといえるので注意しましょう!
冬季うつ病の対策!
最後に、冬季うつ病にかからないための対策で特に重要なものを2つ紹介しておきます。
対策1:日光をたくさん浴びる
冬季うつ病の原因でお話しましたが、日光へ当たることで脳内物質セロトニンが分泌され精神が安定します。
冬季は寒くて遅くまで寝ていたい!という気持ちも分かりますが、起きたらすぐにカーテンを開けて深呼吸してみましょう!
目も覚めてすっきりとした気分で朝を迎えられます。
※関連記事
対策2:ストレスを溜めない
日々のストレスもうつ病になってしまう大きな原因の一つです。
普段から軽い運動を取り入れストレスを溜めないよう心がけましょう。
おすすめの運動は日光を思いっきり浴びることができ簡単に始められるウォーキングです。
特に朝に行うと一日爽快な気分で過ごせるのでおすすめです。
※関連記事
まとめ
冬季うつ病は冬季特有の症状です。
日照時間の減少により脳内物質セロトニンの分泌が抑制されるため、精神が不安定になることによって発症します。
改善策として、意識的に日光へ当たる時間を増やしストレスを溜めないということがとても大切です。
もし、あなたや身近に「冬季うつ病かもしれない…」とお悩みの方がいれば、今回の記事をお役立て下さいね。