
マイナンバー制度により様々な手続きが簡単に出来る様になった一方、様々なことが危惧されているのも事実です。
個人情報の流出が不安でマイナンバーを拒否したい人もいると思いますが、もし受け取り拒否をすれば罰則があるのでしょうか?
また、「そもそもマイナンバーの通知なんて来ていないけど?」という人が意外に多いのはご存知ですか?
今回、マイナンバーを拒否するとどうなるか、またマイナンバーが未だ届かないのは何か理由があるのかまとめました。
目次
マイナンバーの受け取りを拒否するとどうなる?
マイナンバー制度に不安を感じ、「通知を拒否してやろう…」なんて考えている人はいませんか?
マイナンバーの受け取りを拒否してしまうと、一体どうなってしまうのでしょう。
拒否した場合、罰則は?
正直、マイナンバーの通知を受け取りたくないと思っているのなら、拒否することは可能です。
お住まいの市町村区から「簡易書留」によって送られるので、不在だったことにすれば良いだけの話です。
要は“荷物が届いた時は留守だったので受け取れなかった”とすればいいのです。
もちろん、上記の理由で罰則が科せられることはありません。
ただし!
既に国民1人1人にマイナンバーは振り分けられています。
通知を拒否したとことでマイナンバーが消えるわけでないので、「NOナンバーになりたい」という願望は叶いません。
マイナンバー拒否で引き起こされること
マイナンバーの受け取りを拒否して罰則を受ける事はありません。
しかし、不都合なことが色々と起きてしまうのは事実です。
まず、今すぐに適応される訳ではないですが、2018年から銀行口座を新規で開設できなくなるかもしれません。
また、既にある口座にもゆくゆくはマイナンバーが登録されるので、どの道必要になります。
現時点で強制力は無いものの、早くとも2020年頃には強制的に銀行口座のマイナンバー登録が義務付けられる予定です。
もし銀行口座を持つのにマイナンバーが必要となると、例えば会社から給料が貰えなくなる可能性があります。
その理由は、多くの会社は口座振り込みで給料が支払われていますよね。
会社が個人に対して給料を支払う際、給与支払い報告書に社員のマイナンバーを記載して提出しなければいけません。
そのため、あなた自身がマイナンバーを把握していなければ報告書の作成ができなくなってしまうのです。
受け取られなかったマイナンバーはどうなる?
マイナンバーを拒否しても意味が無いと分かりましたが、「どうしても受け取りたくない」と考えている方もいるでしょう。
受け取り拒否をしたマイナンバーは一旦郵便局に預けられた後、役所へ保管されることになります。
役所へ届けられた通知は、3ヶ月経っても取りに来なければ破棄されることになります。
先程にも述べたように、破棄されたからとはいえマイナンバーそのものが完全に消える訳ではありません。
赤ちゃんからお年寄りまで国民全員にマイナンバーが振り分けられているので、拒否をしたところでどうしようも無いのです。
マイナンバーの通知がまだ届かない?
中には「マイナンバーがまだ届かないんだけど…」と、疑問に思っている人もいるかと思います。
当初11月中にマイナンバーの通知が来ると言われていましたが、なぜいつまでたっても手元に届かないのでしょう?
総務省によるとマイナンバーが届くのは都道府県にもよりますが、目安として2015年12月20日頃までに完結するそうです。
ちなみに、国はマイナンバーの対応について、フリーダイヤル(0120-95-0178)の相談窓口を設けています。
マイナンバーについて疑問に思うことがあれば、通話料は無料なので問い合わせてみてはいかがでしょうか?
まとめ
“1人1人、個人に番号が振られ管理される”と聞けば、あまり良い気分はしません。
しかし、こればかりはどうすることもできません。
反発する気持ちは分からなくもないですが、マイナンバーは拒否せず受け取るようにしましょうね。