
夏になれば高温多湿でジメジメして嫌な思いをし、冬になれば湿度が極端に低くなりカラカラで風邪引いたり静電気で痛い思いをしたり…。
どちらも嫌な状態ですが、ジメジメもカラカラもしない“室内の適正湿度”は何%ほどなのか、知りたい人は多いと思います。
また、湿度が高い時と低い時、それぞれで注意することもいくつかあります。
今回、湿度の高い時・低い時の注意点と室内の適正湿度についてまとめました。
目次
湿度が低い時に注意すべきことは?
湿度が極端に低くカラカラの状態になれば、人間の身体にどのような影響が出てしまうのでしょうか?
そもそも湿度が何%以下になると乾燥していることになるかも含めて、まとめたいと思います。
風邪を引きやすくなる
湿度が40%以下になると空気が乾燥している状態と言え、空気中のウィルスが活発になり風邪を引きやすくなります。
人間の体には元々免疫機能が備わっており、ウィルスが体内に入っても口や鼻の粘膜の働きにより体外に追い出してくれます。
ただ空気が乾燥すると粘膜も乾燥してしまうため、ウィルスを追い出す機能が衰えます。
その結果、風邪やインフルエンザにかかりやすくなってしまうのです。
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お肌がボロボロになる
お肌の潤いを保ち若々しい肌をキープするため、保湿は欠かせません。
もし適正より低い湿度の状態にいると、お肌はすぐに乾燥し肌荒れだけでなくかゆみも併発してします。
また乾燥は髪にも大きなダメージを与えることになるので、美しくなりたい方は室内を適正湿度に保てるよう十分注意を払うようにしましょう。
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湿度が高い時に注意すべきことは?
では逆に湿度高くなり過ぎると、どんなデメリットがあるのか考えられるものについてまとめます。
とにかく不快に感じる
人間は体を動かしたり暑い所にいると、発汗して汗を蒸発させることにより体を冷やしていきます。
しかし湿度が高くなると汗は蒸発せず、体全体がベタついた状態になってしまい、かなり不快に感じてしまうのです。
また湿度が高くなると、気温が低い状態で室内にいたとしても熱中症にかかってしまう恐れがあるので注意して下さい。
カビが生える
鼻炎や喘息等のアレルギー症状に悩んでいる人は多いですが、これらの症状を引き起こす原因の1つと考えられているのがカビです。
湿度が70%~75%以上になるとカビにとって快適な環境となり、子孫を残すために周りに胞子を撒き散らします。
この胞子を吸ってしまうと様々なアレルギー症状を引き起こし、場合によっては恐ろしい病気を発症することもあります。
また湿度が高い場合、カビだけではなくダニも発生しやすくなるので要注意です。
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室内の適正湿度は何%?
結論から言えば、健康的に過ごすための適正湿度は40%~60%が理想です。
例えば、室内で快適に過ごせるようにと定められた「建築物衛生法」でも、適正湿度は40%~70%と定められています。
では適正湿度を保つためにはどうすれば良いのか、湿度が高い場合と低い場合に分けて見てみましょう。
室内の湿度が適正より低い場合(湿度を上げる方法)
カラカラと乾燥し湿度が低い状態になっていれば、室内に湿度を取り入れて加湿して行きましょう。
手っ取り早く行くのならば加湿器を使うのが確実ですが、もし無ければコップに水やお湯を入れるだけでも構いません。
また観葉植物を置き霧吹きを使って水をやれば、「天然の加湿器」となりカラカラに乾いた室内を潤してくれますよ。
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室内の湿度が適性より高い場合(湿度を下げる方法)
湿度を下げるには除湿器を使うという手もありますが、除湿器よりも換気をしっかり行った方が効果的です。
窓はもちろんのこと、出来るのならば玄関も開けて室内に風を取り入れるようにしましょう。
また、雨の日も換気をして空気の入れ替えをしたいものですが、長時間してしまうと逆にジメジメしてしまう場合もあります。
雨が続いている場合は、除湿器を使った方が無難でしょう。
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まとめ
健康に、そして快適に過ごすためにも湿度調整は必要不可欠です。
そのため、湿度計を室内に設置して、適正湿度をしっかり把握するようにしておきましょうね。