
「あなたの風邪はどこから?」「喉から?鼻から?」
風邪薬のCMではありませんが、風邪の引き始めの症状は人によって違いますよね。
早く治すためには、できるだけ早く対処することが大切。
どんな症状が風邪の引き始めなのか、分かっていれば早く対処ができます。
今回、風邪の引き始めの症状として、どんなサインがあるのかまとめました。
目次
風邪の引き始めの症状は?
風邪は医学的な正式名称を「風邪症候群」と言い、風邪の原因になるウイルスが鼻やのどに感染して炎症を起こしたものです。
鼻やのどの粘膜がウイルスに感染すると炎症が起き、鼻水や喉の痛みなど、様々な症状がでます。
口や鼻、のどは、いつも外気に触れているので、空気中のウイルスや細菌を体に入れないための防御機能が備わっています。
風邪の引き始めの様々な症状は、ウイルスや細菌を体外に追い出すため防御機能が働いている状態といえます。
さっそく、風邪の引き始めといわれる症状を一覧でまとめていきますね。
くしゃみ、鼻水、咳、たん
ウイルスは身体にとって異物です。
もし鼻やのどが感染した場合、ウイルスはどんどん増殖します。
身体はウイルスの増殖を防ぎ、できるだけ早く体から出すために、くしゃみや咳でウイルスを外に出したり、鼻水やたんで絡め取り体外へ排出しようとします。
喉の痛み、鼻づまり
喉や鼻の粘膜が感染すると、ウイルスと戦うために内部の組織が炎症を起こし、腫れたり痛んだりします。
熱
ウイルスと戦うために鼻やのどが炎症を起こすと、脳の体温調節中枢が刺激され熱に弱いウイルスを退治するために全身が発熱します。
また、体温を上げることにより体を治す免疫機能も活発にもなります。
悪寒
体温を上げるためには、体から熱が逃げないように体の表面の血管を収縮させます。
これにより手足の表面温度が下がり、周りを冷たく感じて鳥肌が立ったり筋肉が収縮して震えたりするのです。
この時に感じる激しい寒気が悪寒です。
頭痛
体温を上げるときには、血管を収縮させるために脳から命令が出て全身を緊張させます。
この時、脳もいつもと違う強い緊張状態にあるため頭痛を感じることがあるのです。
また、熱を上げるためには、血管を拡張して大量の血液が流れるようにしなければなりません。
頭の血管の拡張が進む時、痛みが出て頭痛を感じることもあります。
風邪の引き始めの症状は、すべてウイルスを駆除するための体の防御機能。
この段階で適切な対処をすることで、風邪がひどくなったり、気管支炎や肺炎など、他の病気の発病を防ぐことができるのです。
風邪の引き始めだと思ったら…
風邪の引き始めの症状が現れた場合、すぐ風邪薬を飲むというのも1つの方法ですが、自分で治す力である「免疫力」を高めることも大切です。
免疫力を高める方法についていくつか紹介したいと思います!
体を温める
体温が1度下がると免疫力は30%ダウンし、1度上がると5倍~6倍になります。
ぬるま湯にゆっくりつかる、体を温める消化の良い食べ物を食べる、カイロを貼るなどして体を温めましょう。
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十分な水分と睡眠をとる
発熱による脱水症状を防ぐためにも、イオン飲料などの体に吸収しやすい飲み物で、充分に水分補給をしましょう。
そして、十分な睡眠をとると体も脳も休養することができ、体力が回復して免疫力も高まります。
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ビタミンCを摂る
ビタミンCは、体の中でウイルスを退治するために働いている白血球の働きを助けてくれます。
湿度を上げる&うがいで喉をガード
のどのために緑茶や紅茶でうがいをする、部屋の保湿に気をつけるなど、症状が悪化しないように対策することも大切です。
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最後に…
風邪の引き始めの症状は、ある人は喉の違和感からだったり、ある人は鼻水からだったり…人によって様々なので注意が必要です。
風邪は万病の元。
ただの風邪だからと軽く考えず、免疫力を高めながら引き始めの症状に合った適切な対処をして、早く治すようにしたいものです。