
「ワセリン」という名前は、よく耳にはするものの、使ったことがある人は少ないと思います。
ワセリンは原料が石油なので、副作用が怖くて使わず嫌いな方が多いと思いますが、実は様々な使い方ができる万能クリームです。
もちろん顔に塗ったり、赤ちゃんにでも使うことはできるのですが、正しい使い方をしないと思わぬ副作用が発生することも…
今回、意外に多種多様な使い方ができる、ワセリンの用途や副作用についてまとめました。
ワセリンの意外な使い方とは?
よく薬局などで売られていて、私たちが「ワセリン」と呼んでいるものは、正確には「白色ワセリン」といいます。
白色ワセリンの使い方として世間一般で広く知られているのは、皮膚の乾燥対策として使用するというものです。
「ワセリン愛用してるよ~」という人の多くは、洗い物をした後やお風呂上り、寝る前なんかに軽く塗っているのではないでしょうか?
しかし、ワセリンには乾燥対策の他にも様々な使用方法があります。
いくつか例をあげると、
- 花粉症
- 虫刺され
- 靴擦れ防止
- 靴磨き
などで、皮膚に塗る以外の活用法もあります。
今回紹介したワセリンの使い方で特に意外なのは、花粉症対策ではないでしょうか?
これは、外出時に鼻の穴の中、入り口付近に厚めにワセリンを塗っておくことで、それが花粉を遮るフィルターの役目を果たします。
しかも、鼻の保湿も兼ねるため、一石二鳥で花粉症対策としての効果を得ることができます。
また、虫刺されに効くというのも初めて聞いた人は多いのではないでしょうか?
ワセリンに「痒みを抑える」効果はありませんが、「痒くなりにくくする」効果が期待できます。
理由は、痒みが起こる原因の一つである乾燥をワセリンが防いでくれるためです。
そのため、痒くなってからではなく、された瞬間にワセリンを塗り皮膚の乾燥を素早く防ぐことで効果を発揮するのです。
顔や赤ちゃんに使用できる?副作用は?
色々な使い道があることは分かりましたが、やはり一番気になるのは副作用です。
人の肌の中でも、特に敏感な顔への使用や、赤ちゃんへの使用となると、やはり躊躇してしまいます。
副作用について、結論からいうと副作用が絶対に無いとは言い切れません。
ただ、ワセリンがダメという話ではなく、間違った使い方によって副作用が出る場合があるのです。
ワセリン使用時の皮膚への副作用として代表的なのは「日焼け」や「かゆみ」です。
まず、原因となるのがワセリンの中の不純物です。
ただ、精製技術の進歩した現代では購入直後のワセリンであれば、不純物の混入を心配は必要ありません。
副作用が起きるのは、長期保存した場合のワセリンを使用する場合や、手が汚い状態でワセリンを使用してしまった時です。
購入して日が浅いワセリンを清潔な手で使用すれば、副作用は限りなくゼロになるといっても過言でなないでしょう。
それでも不安な方は、ワセリンの倍以上の値段になりますが、最も純度の高いワセリン、「サンホワイト」の使用をお勧めします。
次に、ワセリンの塗り過ぎでかゆみが起こる場合もあります。
ワセリンの保湿効果は超強力なので、うっすらと塗るだけで十分です。
ワセリンの塗り過ぎは、洗い流す時に強く擦らないと落ちないので、皮膚へのダメージにもつながってしまいます。
最後に、赤ちゃんに使用しても大丈夫かという疑問ですが、こちらも、
「購入してから浅いワセリンを、綺麗な手で薄く延ばして使用する」
という使い方を守っていただければ、まず問題はないですよ。
最後に…
皮膚の乾燥対策以外に色々な用途で使うことができ、副作用もほとんどない「ワセリン」。
まだ多くの人が正しい使い方を知らないだけで、その多様な使い方や効果が認められると、今後大ブームを引き起こすかもしれないですね。