
男女や年齢にかかわらず、食事のときにくちゃくちゃと音を立てて食べる人、周りにいませんか?
通称「クチャラー」と言われ、周りの人から嫌がられているのに本人は気づいてないことが多いもの。
実は「がっかりする男性ランキング」で「食べ方の汚い人」と言うのは堂々の第1位に挙げられています。
食事はデートでもすることが多いですし、食べ方はその人の育ちが分かるとも言われています。
しかも、この頃「クチャラー」が増えてきているという話も…
今回、「クチャラー」になってしまう原因と、その対策についてまとめました。
目次
「クチャラー」の原因は?
そもそも、食べるときに音が出てしまうのはくちびるを開いたままでものを噛んでいるからです。
なぜくちびるを閉じることができないか、考えられる原因は以下のようなものです。
習慣
家族が同じくクチャラーだと、小さいときに食事のマナーとして“音を立てないで食べる”と言うことを教えてもらっていない場合があります。
また、人に指摘されても、マナーとして気にせず直そうとしない人もいるようです。
口の周りの筋肉が弱い
口輪筋という口の周りの筋肉が弱いと、食べるときに口を閉じることが難しくなるためくちゃくちゃと音を立てて食べてしまう原因になります。
噛み合わせが悪い
上の前歯が出ているいわゆる出っ歯の人や、下の前歯が出ている受け口の人は噛み合わせが悪く、食べ物を噛むときにくちびるが閉まりにくいと言われています。
鼻が詰まっている
鼻が詰まっていると、口にものを入れたときに鼻で呼吸ができませんよね。
そうなると、食べながら口呼吸をしなければいけないのでくちびるが開いてしまうのです。
これは、普段から鼻呼吸の習慣がなく口で呼吸している人も当てはまります。
口の前の方で噛んでいる
普通は食べ物を噛むときは奥歯で噛むものですが、舌の筋肉が弱かったり舌の下に付いているひもが短いと、食べ物を奥まで舌で導くことができず口の前の方で噛むことになります。
そうすると、くちびるが閉じていても噛む音が口から漏れてしまい、クチャラーになってしまいます。
耳が聞こえにくい
これは高齢者に多い原因ですが、耳が聞こえにくいと自分の食べる音が聞こえないので音を立ててしまう場合があります。
以上がクチャラーになってしまう原因です。
色々な理由があり、身体的・年齢的なものは仕方がないところもありそうですが、努力すれば治せそうなものもありますね。
「クチャラー」の対策は?
音を立てて食べる人の中には、「音を立てて食べないと美味しくない」「食べた気にならない」と言う人もいるようです。
これは習慣であり文化なので、感覚的なものが大きいと直すのが難しいかもしれません。
しかし、欧州では音を立てて食べているとレストランを追い出されることもあるのだとか。
海外は、相当クチャラーに厳しいようですが、日本でも「非常識で一緒に食事をしたくない」と思われているのは間違いありません。
何とか治す対策はないのが、調べてみるといくつか方法がありましたので紹介します。
1、口や舌の筋トレをして、口輪筋や舌の筋肉を強くする
2、食べながら鼻呼吸ができるように意識して練習する
口呼吸は健康にも悪いので、口を閉じて鼻で呼吸をする練習をすることは普段の生活でも役立ちます。
また、食事の前に鼻をかむなどして、鼻通りを良くしておくことも大切です。
3、食事の際の姿勢を良くする
食べるときの姿勢が悪いと、口に入れたものが前に出てきてしまい前の方で噛むことになるので音が出てしまいます。
4、一度に口の中に入れる食べ物の量を一口分にする
口の中に大量の食べ物を詰め込むとくちびるが開いてしまうので、一口の量を少なくする対策をしましょう。
5、一口分をすべて飲み込んでから、次に食べる分を口に入れるようにする
たとえ一口分が少量でも飲み込まずに次々食べ物を口に運んでしまうと口の中はいっぱいになり唇が開いてしまいます。
まとめ
他人と一緒に食事することは、ただ食べるだけでなくコミュニケーションを深める大切な場面です。
お互いに気持ちよく、楽しい食事のときを過ごしたいもの。
自分がクチャラーにならないようにすることはもちろん、大切な人がクチャラーだったら教えてあげることも必要かもしれませんね。