
真夏の炎天下で激しい運動をしたり塩分の多い食事をすれば、当たり前ですがどんな人でも喉は乾きます。
しかし特に何もしていないにも関わらず、異常に喉が渇いている状態が続いている場合、もしかしたら何かの病気の前兆かもしれません。
体の異変に素早く気付くためには、喉が異常に渇く原因について知っておくべきですよね。
今回、喉が渇く原因と考えられる病気についてまとめました。
喉が乾くのは何故?メカニズムを徹底解剖
人間の約60%は水分でできていますが、水分が何らかの拍子で少なくなると、脳が「喉を潤せ」という指令が体中に伝わります。
そして、「水分を体に取り込んでくれ」というサインとして、口や喉を刺激して喉を乾かせていくのです。
人間の体の半分以上が水分で形成されているため、汗などで少しでも割合が減ってしまうことは命に係わると言っても大げさではありません。
つまり、喉が乾くという現象は私たちが生きていく上で絶対に欠かせないものなのです。
病気が原因で喉が乾く
環境が原因で喉が渇くのなら問題はないのですが、病気がもとになっているのならば一大事です。
「なんか喉がよく渇くな…」で済ませてしまうと、後でとんでもない事態を引き起こしてしまう可能性すらあります。
危険を回避するためには、異常な喉の渇きはどんな病気が原因となっているのか、さっそくまとめてみたいと思います。
糖尿病
喉が乾く症状が出る病気は幾つかありますが、糖尿病はその代表格と言っても良いでしょう。
日本人に多く見られる病気で、50代以上になると約5人に1人の割合で糖尿病を患っています。
異常に喉が渇くのも糖尿病の症状のひとつで、体の中に溜まりすぎたブドウ糖を何とか追い出すために、大量の水分を体が欲するようになります。
そのため喉が渇きやすくなり、水をガブガブ飲んでしまうというわけです。
病気かどうかを見分けるには、運動や味の濃い食事をしていないのに、水をガブガブ飲みトイレに行く、そしてまたガブガブと飲むことを繰り返していれば要注意です。
もし、あなたが40才以上で家系に糖尿病の方がいたりする場合は、今すぐにでも専門医に診てもらうようにしましょう。
腎臓疾患
腎臓は体の水分を調節する機能があり、不必要な水分は外へ出して行きます。
しかし病気を引き起こすと腎臓が上手く働かず、体に必要な水分まで一緒に出してしまう可能性があります。
水分が急激に無くなってしまうので、それを補う為に異常に喉が乾くようになってしまいます。
もし喉の渇きと同時に体のむくみ・高血圧・血尿になっているのならば、腎臓疾患を疑った方が良いと思います。
シェーグレン症候群
人間の体は本来、悪いものが体の中に入ればそれを追い出そうとする機能が備わっています。
しかし何かの拍子で、本来は体に必要なものまで追い出そうとします。
シュエーグレン症候群は自己免疫機能によって引き起こされる病気で、2015年現在は難病として厚労省から認定されています。
症状としてはドライアイ・息切れ・関節痛等があげられ、強烈な喉の渇きも含まれています 。
喉の渇き以外に、食べ物を食べている時に何の味も感じない等の症状も併せて見られれば、可能性は十分考えられます。
喉が乾く病気以外の原因は?
喉の渇きそのものは異常でもなんでもなく、健康な人でも起こり得ることです。
炎天下の中で激しいスポーツをすれば自然と喉が渇きますが、実は夜寝ている時でも喉が渇くことがあります。
その原因としては、
- 口を開けて寝ている
- 前日にお酒を飲んでいた
といったものが挙げられます。
また、ここ一番大勝負前になると異常に喉が渇いたという経験がある人はいませんか?
これはストレスや緊張によって、唾液の量が極端に減ることにより引き起こされたためです。
もし喉が渇いたら?
喉が渇くとゴクゴクと一気飲みしたい気持ちも分からなくはありませんが、逆効果になることもあります。
(関連記事:水分のとりすぎで起こる症状は?年齢別で一日の理想摂取量を紹介)
水分は上記の関連記事で述べたように、理想摂取量を意識して渇いた体に水分が十分行き渡るように飲むようにしましょう。