
布団やカーペットなどに潜むダニの存在については、目に見えないだけにあまり実感が無いかもしれません。
しかし、ダニはそこら中に無数に生息しており隙あらばガブッとかぶりつき、人にとって良くない色んな症状を引き起こしてしまいます。
噛まれないのが一番ですが、噛まれた時の対処法は知っておきたいですよね。
そこで今回、ダニに噛まれた時の症状と市販薬を使って素早く治す方法についてまとめてみました。
目次
ダニに噛まれたらどういう症状が出るの?
「ダニ」と一言でいっても色んな種類がありますが、家の中で噛まれたというのであれば、“イエダニ”か“ツメダニ”である可能性が高いです。
ただ、先ほども言いましたが、目に見えない害虫だけにダニに噛まれたかどうかの判断は非常に難しく、一目見ただけではわかりません。
そこで、ダニに噛まれた時に出てくる特有の症状についてまとめてみました。
強烈なかゆみが続く!
ダニに噛まれると、噛まれた箇所に赤い斑点ができて強いかゆみが襲ってきます。
蚊にさされた際にも似たような症状は出てきますが、かゆみの強さが蚊の比ではありません。
しかもかゆみが1週間ぐらい続くこともあり、肉体的にも精神的にもかなり辛くなってしまいます。
ただ、かゆみが出るのはダニに噛まれた部分だけです。
他へ広がることはないので、もしかゆみや赤い斑点が広範囲に広がったりすれば、他の害虫や病気の可能性があります。
“とびひ”になる
一度ダニに噛まれた人であれば分かるかと思いますが、かゆみは想像以上です。
我慢してもらうのが一番なのですが、鋼の精神力をもってしても我慢は難しいかと思います。
特に子供であれば我慢ができずかきむしってしまい、“とびひ“になってしまうこともあります。
”とびひ”とは別名伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)と言い、かきむしり過ぎて細菌体中に水膨れができる皮膚の病気です。
ここまで来てしまうと個人だけではどうしようもないので、すぐにでも皮膚科への受診をおすすめします。
SETS(重症熱性血小板減少症候群)になる
ダニに噛まれて強烈な痒さに襲われるだけであればまだ良いのですが、時には命の危険に晒されることもあります。
イエダニやツメダニに噛まれたのならまだしも、マダニに噛まれるとSETS(重症熱性血小板減少症候群)にかかる可能性があります。
主な症状としては高熱・下痢・吐き気などと風邪に似た症状があらわれますが、時には命を左右しかねない状態になるので大変危険です。
しかも現在、SETSに対抗する為の特効薬がないためどうすることもできません。
ただ、マダニは森の中や公園の草むらなどに生息しているものなので、家の中で噛まれることはほぼ皆無です。
仮に噛まれたとしても必ずSETSになるわけではありません。
普段の生活をする上では特に心配はないかもしれないですが、「マダニは危険」ということを肝に銘じておき、生息地には近寄らないようにしましょう。
ダニに噛まれた時に役に立つ市販薬は?
もしダニに噛まれても1週間もすれば治ります。
ただし、1週間強烈なかゆみを我慢すればの話なので精神的には辛い戦いになります。
そこでダニに噛まれた時、即効でかゆみを抑える薬や治療に役立つ薬を市販薬の中から紹介したいと思います。
ステロイド系軟膏
強烈なかゆみを抑えるのであれば、ステロイド系の軟膏がおすすめです。
「待て!ステロイドは駄目だろ」と思う人もいらっしゃるかもしれませんが、ステロイドと言っても種類は様々です。
確かに副作用が懸念されるほど強い薬もありますが、中には非常に弱いものまであるので問題はありません。
ただしステロイドが弱ければ良いというわけではなく、体に合わなければ弱くても副作用が出てしまう可能性があります。
かゆみが辛い時は、薬剤師と相談した上で適切な薬を購入しましょう。
清涼感のある塗薬
かゆみを抑える上でステロイド軟膏は有効ですが、抵抗があるという人も多いかと思います。
その時は、塗るとす~っとする清涼感のあるかゆみ止めがおすすめです。
市販薬でいえば、「ムヒアルファ」なんかがかゆみを抑えて清涼感も得ることができます。
かゆみでボロボロになった肌に塗れば、清涼感でかゆみも抑えられるので是非試してみて下さい。
以上が、ダニに噛まれた時に役に立つ市販薬ですが、薬を塗っても症状が改善しなかったり悪化する場合は必ず病院で診てもらいましょう。
まとめ
どの薬でダニの症状をおさえれば良いのかは、人による部分もあります。
ただ、ダニに噛まれてしまうと、時には命の危険に晒されることもあると肝に銘じておきましょう。
そして、何度も言いますがかゆみ以外の症状が出たり一向に症状が改善されない場合は、素人判断は避けて病院で診てもらいましょうね。