
暑い夏が過ぎて涼しさも感じられるようになった頃、夜空には明るくて丸いお月様が浮かび上がります。
綺麗なお月様を眺めながら過ごす月見は風流がありますが、昔から伝えられている楽しみ方などはあるのでしょうか。
また、せっかくなのでお月見をするのであれば、いつもとは違った特別な献立を考えたいですよね。
今回、お月見の楽しみ方と最適な献立についてまとめました。
お月見に最適な献立3選を紹介!
月を眺めて美味しいものを食べるというのは、お月見定番の楽しみ方といえるでしょう。
好きなものを食べて思う存分堪能したいところですが、せっかくのお月見なのでイベントに最適な献立で雰囲気を盛り上げて行きましょう!
月見団子
お月見の時に食べておきたいメニューと言えば、月見団子は絶対に外せませんよね。
檜でできた三宝の上に白くて丸い月見団子をピラミッドみたいに積み上げるのは、毎度お馴染みの光景かと思います。
お月見は元々収穫祭としての意味合いがあり、五穀豊穣を願って月に供えたのが始まりだと言われています。
(関連記事:お月見の行事が始まった由来とは?うわぎにまつわる話も紹介!)
また月見団子を食べると健康に幸せに暮らせるとも言われているので、お月見の際には願いを込めて食べてみてはいかがでしょうか。
月餅
日本が月見団子であれば、中国では丸く平たい形をしている月餅がお月見には欠かせないメニューです。
一昔前だと月餅は中華街に行かなければ手に入らなかったのですが、最近はデパートやスーパーでも売られるようになり、かなり身近な存在となりました。
お月見シーズン(中秋節)は中国にとって非常に重要な行事で、家庭円満・五穀豊穣を願う行事です。
また親しい人に月餅を贈る習慣もあり、人との絆を深める意味でも欠かせないものなのです。
里芋
お月見(十五夜)は里芋の収穫祭だったという説から「芋名月」とも呼ばれており、お月見団子の前には里芋を供えていたそうです。
里芋の収穫時期は9月~11月前後となっているので、時期的にもピッタリ合いますよね。
ただ実際に頂く際には里芋をそのまま食べるわけにはいかないので、煮っ転がしや月見団子の中に練りこんでみても良いかもしれません。
日本人らしいお月見の楽しみ方!
お月見に最適な献立が決まれば、次はいかにして楽しむかについて考えてみたいと思います。
単に月を眺めているだけでも良いのですが、ひと工夫加えていつもとは違ったお月見を堪能してみてはいかがでしょうか。
月を眺めながらひと口…月見茶
月見酒を堪能する人は多いと思いますが、酒が飲めないという方もいるので残念ながら全ての人が楽しめるという訳ではありません。
そこで、「月見茶」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
月を眺めながら頂く月見茶であれば、未成年の方でも楽しめますよね。
お茶であればアルコールのように酔っぱらうこともなく、落ち着いて古き良き日本の文化を味わうことができます。
家族や気の合う仲間同士で集まって、月を見つめながら楽しむお茶会は風情があって最高でしょう。
月の表面に映るうさぎ探し
「月にはうさぎが住んでいる」というお話は古くから言い伝えられていますが、月を見てうさぎを探す機会なんて、日常生活の中ではまずありえないですよね。
なので、お月見を楽しむ際、家族や友人みんなで月を眺めつつ、月に映るうさぎの影を探してみるのはいかがでしょうか?
月がはっきりと見える場所で部屋の明かりを消して、お茶を楽しみつつ月のうさぎに思いを耽る。
なんとも、日本人らしい楽しみ方だとは思いませんか?
まとめ
月見の楽しみ方は、他にもまだまだ沢山あるかと思います。
お月見は“収穫を祝う気持ち”があれば、決められたルールなんてありませんので、思うように楽しんでも構いません。
ただしメインはあくまでも月を楽しむことなので、「花より団子」ならぬ「月より団子」にならないようにだけ注意して下さいね。