
騒音やタバコの煙、住宅街でのバーベキュー。
近隣トラブルはどういう形であれ、いつ何処でどう巻き込まれるのか分かりません。
下手をすれば重大事件を引き起こしかねない場合もあるので、思っているよりも対処が難しいものです。
隣近所の人がみんな協調性のあるいい人だといいのですが、そう上手く事が運んでくれれば苦労はないというものです。
今回、数々の事例を元に近隣トラブルの対処法についてまとめてみました。
事例1 : バーベキューが迷惑!
気心の知れた仲間とワイワイ楽しむバーベキュー。
海や川、田舎の一軒家で近所に家がないような場所でバーベキューを行うのは、マナーさえ守れば問題ありません。
問題は住宅街にある一軒家で、家族や友人みんなでバーベキューを行うことです。
休日にみんなで仲間を呼んで庭でバーベキューを楽しむのは良いのですが、隣近所からすると匂いやはしゃぎ声が迷惑だと感じる人は多いです。
例えば、夜通し仕事をして昼間にぐっすり眠る必要がある人や受験勉強中の学生にとっては、隣近所から出る“騒音”は苦痛以外の何者でもないでしょう。
では、バーベキューの近隣トラブルを避けるためにはどうすればいいのでしょうか?
普段から近隣の人と仲良くする
トラブルに発展する大きな原因がバーベキューであるとは、ハッキリ断言することはできません。
バーベキューの匂いひとつとっても、余程変な物を焼かない限りは体調を壊すことはありえません。
しかし、普段から、
- こちらが挨拶しても返してくれない
- 夜遅くまで騒いでいる日が多い
といった、小さい不満が溜まりに溜まっていると、バーベキューが引き金となり大きなトラブルに発展してしまう可能性があります。
このような小さな不満を溜めないようにする対処法はただひとつ、“近隣の人とコミュニケーションをとっておく”ことです。
普段から近隣の人と顔を合わせたら笑顔で挨拶を交わしたりするなど、意識して交流を持つようにしましょう。
そして、バーベキューを開催する側になっているのであれば、事前に近隣の人に断りを入れておくようにしましょう。
事例2 : タバコが迷惑!
マンションや隣の家との距離が近い住宅街で多いのがタバコの近隣トラブルです。
これは、過去に裁判沙汰にまで発展したほど、根深い問題となっています。
タバコの煙は本人が喫煙者でなくとも健康を害する可能性があり、マナーが悪い吸い方をされたからと言って賠償金の支払いを命じられたことは珍しい話ではありません。
(関連記事:喫煙者は自覚が足りない?迷惑な事例と行うべき対処法を紹介!)
タバコのトラブルを防ぐための対処法としては、「タバコの煙が気になる…」と思った時点で隣に吸う場所を変えてくれないか相談しにいきましょう。
イライラを溜めこんでから相談に行くと、相手の対応次第で感情的になってしまう可能性が高くなります。
マンションであれば管理会社に連絡をして対処してもらうのが一番良いでしょう。
事例3 : 騒音のトラブル
近隣トラブルで最も多いのが、子供のはしゃぎ声やペットの鳴き声、ピアノやTVの音など、騒音に関するトラブルです。
ニュースでも、「きっかけは騒音トラブルでした」という凶悪な事件もよく取り上げられていますよね。
人間が生活する上で“音”はどうしても出てしまうので、こればかりは普段から気をつけるしか対処のしようがないのが現状です。
自分では当たり前と思っているようなテレビの音なんかも、もしかすると隣に住んでいる人がすごく神経質な方で「うるさいな…」と感じている可能性もないとはいえません。
ただし、深夜に音楽を爆音で聴いたり、仲間を呼んで大騒ぎしているとなれば、それはマナー違反です。
このような行為は「迷惑行為」といえるので警察に通報するようにしましょう。
近隣トラブルに巻き込まれたら相談!
近隣トラブルを警察に通報するのは気が引けるという人もいるかもしれませんが、どうしてもという時は「#9110」へ通報するのも手です。
「#9110」は警察相談専用窓口の電話番号となっており、警察に通報する程のトラブルではないが困っている人向けに開設された相談窓口になります。
また注意をしても繰り返す悪質なトラブルの場合は、弁護士と相談して法的手段に出るのもひとつの手です。
裁判となると難しいイメージがあると思いますが、民事であれば弁護士か行政書士に頼めば意外とスムーズにできますよ。
まとめ
世の中には気の合う人と合わない人が、必ず存在しています。
ご近所さんが気の合う人であればトラブルは起きませんが、運悪く気の合わない人であれば注意する必要があります。
ただ「なんか嫌だな…」と思っている人でも話してみると意外といい人だったなんてこともあります。
そんな嬉しい発見をするためにも、普段から近隣の方との交流を心がけてお互いがどんな人なのか知っておくことが近隣トラブルの対処法としてはもっとも重要なのかもしれませんね。