
電気代も値上がりして節電が叫ばれている昨今、サーキュレーターや扇風機が見直されつつあります。
しかし二つとも羽を回して風を作り出すことに変わりなく、何がどう違うのか疑問に思っている人も多いでしょう。
そこで今回、特徴や使い方から、サーキュレーターと扇風機の違いについてまとめてみました。
二つの機器を上手く使いこなし、暑い夏を乗り切って行きましょう!
目次
扇風機とサーキュレーターについて
扇風機とは、モーターに取り付けられた羽根を回転することによって風を作り出す装置のことを言います。
最近はダイソンなどが発売している羽根なし扇風機が話題となっていますが、基本的な構造はほぼ同じです。
値段は5千円~1万円程で十分いいものが買えますが、中には“自然に近い風”や“省エネ”を売りにして5万円以上するものまであります。
扇風機と一括りにいっても価格はピンキリと言ったところです。
一方サーキュレーターも回転する羽によって風を発生させる点においては、扇風機と一緒です。
扇風機と決定的に違う点は、サーキュレーターは涼しくする為の装置ではなく、部屋の空気を巡回するために作られた装置になります。
サーキュレーターを使用すれば、エアコンから出された冷たい空気を部屋中に行き渡らせることができるため、より快適に過ごすことができます。
扇風機・サーキュレーターの特徴は?
扇風機とサーキュレーターには、それぞれどんな特徴を持っているのでしょうか。
羽根の形状や風の起こし方の観点から、探って行きましょう。
形状
扇風機はメーカーや種類によって大きく変わりますが、主流は5枚の羽のものです。
また羽の幅も広く取られており、柔らかく心地良い風が出るように設計されています。
反対に、サーキュレーターの場合は羽根の枚数は3枚と少なく幅も扇風機と比べると狭くなっています。
サーキュレーターは涼しくする為に作られた訳ではなく、より空気を循環できるように“強い風”を起こすために作られています。
風の起こし方
扇風機が起こす風は内側から外側に向かって広がり、部屋全体を満遍なく涼しくしてくれます。
最近は水を霧状に吹きながら風を起こす“ミストファン”なるものも登場し、更にひんやりとした空気を作り出すことが可能となりました。
一方サーキュレーターの起こす風は一直線で、ピンポイントに狙っていきます。
また、扇風機と比べて風量はとても強くなりますが、音が大きいのが難点です。
最近は静音に特化した製品や様々な機能が追加されたサーキュレーターも登場していますが、使用する際には注意しておきましょう。
サーキュレーターと扇風機の使い方
サーキュレーターと扇風機の違いが分かっても、具体的にどの様に使えば良いのか悩みますよね。
そこで二つの機器、それぞれの使い方についてまとめました。
扇風機の使い方
扇風機の使い方に関しては、今更説明する必要もないかと思いますが冷房器具のひとつとして使用します。
ポイントとしては首ふり機能を利用して直接風に当たらないように心がけ、部屋全体に風が行き渡るようにします。
また、窓から外に向けて扇風機を回すと涼しい風が部屋に入り込み涼しくなれます。
風を直接受けるのは抵抗がある方は、この使用方法も試してみましょう。
サーキュレーターの使い方
暖かい空気は上方に溜まり、冷たい空気は下方に溜まる性質があります。
溜まってしまった空気を巡回させる為にサーキュレーターを使用します。
夏場であればエアコンの冷たい空気を上の方に流して部屋全体を涼しくして行きます。
わざわざエアコンの温度を下げずに済むので、節電にも効果的です。
またサーキュレーターは夏だけでなく、冬の寒い時期にも大活躍です。
サーキュレーターの風を下に向けて起こせば、冷たい空気が上昇し、暖房で暖かくなった空気が下へと流れるので、部屋全体をポカポカと暖かくすることができます。
まとめ
昔から日本人は暑い夏を過ごすため、風鈴を軒下に吊るしたり行水をしたりと様々な工夫を施してきました。
今は昔とかなり変わってしまいましたが、根本的な考え方は同じかと思います。
エアコンの温度を思いっきり下げて涼しくするのも良いのですが、環境にも体にも良くないですよね。
扇風機やサーキュレーターを上手く使いこなし、夏場も快適に過ごしましょう。