
朝少しでも長く寝ていたいという欲求に負けて、朝食を抜いている人は多いと思います。
一見デメリットが多そうな朝食抜きですが、実は「便秘解消に効果的がある」との情報があるようです。
また、口臭がひどくなる原因のひとつとして、朝食を抜くことが関係しているというのは本当なのでしょうか。
今回、便秘や口臭と朝食の関係についてまとめました。
朝食抜きは便秘解消に効果的?
「朝食を抜いた方が便秘解消に効果がある」と聞いたことがある人はいると思います。
この噂の根拠は、朝の4時から昼の12時までの8時間に排泄が行われるため、この時間は食事を摂らない方が良いという考えです。
朝4時~昼12時までに食事を摂ると、身体のエネルギーが消化と吸収の両方に使われるため、排泄だけに集中できなくなります。
そのため、体のすべてのエネルギーを排泄に使い便秘を解消するために、朝食を抜いた方がいいのです。
しかし、この意見には、まったく反対の考えもあります。
それは、朝食をしっかり摂ることにより睡眠中に活動を休止していた腸が目覚め、活動も促進されるため、スムーズな排泄に繋がるというものです。
180度異なる意見ですが、それぞれに便秘解消の効果は出ているのは事実です。
この結果から判断すると、朝食抜きが便秘解消に良いのか、朝食を摂った方が便秘解消に効果があるのかは、体質が大きく関係しているといえるでしょう。
また、便秘解消の方法として、「朝目覚めたらコップ一杯の水を飲む」という方法もあります。
これも原理は朝食を摂るのと同じで、腸に刺激を与え目覚めさせて排泄を促すというものです。
水であれば、消化にエネルギーが使われることもないですし、腸も水の冷たい刺激で活動もすぐ活発になります。
そう考えると、便秘解消のために朝行うベストな選択は、「コップ一杯の水を飲む」という方法ではないでしょうか。
朝食抜きで口臭が悪化する?
自分で口が臭いと分かれば対処の方法があるものの、なかなか自分では気づくことができない口臭。
気づかないうちに他人を不快にさせてしまうので、エチケットとして多くの人が歯磨きやガムなどで予防していますよね。
もし、ホントに朝食を抜くことで口臭が悪化するのであれば理由についても気になります。
まず、結論から言うと朝食を抜くことで口臭が悪化する可能性は高いです。
口臭が発生する原因は色々ありますが、一番多くの人に共通しているものが、口内の唾液の量が不足していることです。
朝食を抜くことと唾液の分泌量不足は関連していて、
朝食を抜く ⇒ 消化の必要がないため唾液の分泌が減る ⇒ 口腔内に細菌が増殖 ⇒ 口臭が悪化する
このメカニズムで口臭がひどくなります。
口臭の9割以上は、細菌が生成するガスによるものですが、唾液には口の中を洗浄・殺菌する効果も含まれています。
朝食を食べるということは、口臭予防以外に口内環境を整えるためにも重要なことと言えるでしょう。
ちなみに、唾液の分泌を促進するためには、梅干しなど酸味があるものを食べたり、よく噛んで食べることがものすごく効果的です。
また、口臭対策に効く食べ物、飲み物一覧!理由も合わせて紹介!で紹介している食べ物、飲み物を朝食メニューの参考にしていただければと思います。
口臭が気になる方は、朝ご飯を食べるだけでなくメニューも意識すると、さらに口臭の改善に繋がるでしょう。
まとめ
体質次第ではあるものの、便秘解消につながる可能性もある「朝食抜き」。
ただ、口臭がひどくなったり頭が冴えなかったりとデメリットも多く存在しています。
そのため、一日を活発に過ごすためにもできるだけ朝食はしっかり摂ることをおすすめします。
もし便秘で悩んでいるのであれば、朝食を抜くのではなく朝一番に冷たい水を飲むことから始めてみてはいかがでしょうか?