
人生の転機や心機一転をはかるために、マンションの購入や違うマンションへ引っ越しを考えている人も多いかと思います。
物件を選ぶ際に何を基準にしているのかは人それぞれですが、「震災に強いマンション」という条件は絶対に外せませんよね。
特に日本は地震が多い国なので、しっかり備えておきたいところです。
今回、高層・低層マンション別に倒壊しやすく危ない階についてまとめました。
目次
高層マンションで危ない階は?
窓から望む景色も素晴らしく、最新の設備を完備している高層マンションはとても人気がありますよね。
しかし、いざ大きな地震が起きてしまうとどうなってしまうのでしょうか?
高層マンションの中で、最も倒壊しやすい階について探っていきたいと思います。
最も危ないのは1階?
インターネットで調べてみると、1階が最も危険な場所だと挙げているところが多く見られました。
確かに、1995年に発生した阪神淡路大震災では、1階部分が完全に潰れてしまったマンションが多かったように思えます。
また土台になっている部分でもあるので、もし崩れてしまうと1階部分に被害が集中してしまいます。
しかし過去の教訓を生かし、今は耐震基準がより厳しくなったため震度6強の揺れでもマンションが倒壊することはありません。
その証拠として、東日本大震災の時は全壊してしまったマンションもありましたが、ほとんどは建て替えする必要がないほどの被害で済んだそうです。
最上階は安全か?
では、逆に高層マンションの最上階付近は安全なのでしょうか?
これに関しては、倒壊する恐れはほぼないといえますが、別の危険性があるため決して安全だとは言い切れません。
高層マンションの場合は地震の種類にもよりますが、揺れの大きさが1階と比べると倍以上になります。
揺れが大きくなると家具が激しく散乱し、下手をすれば怪我を負うだけでは済まされません。
また地震が一度起きてしまうとエレベーターがストップしてしまう可能性があるので、避難も難しくなるでしょう。
高層マンションの上層階だと展望が素晴らしく人気も高いのですが、震災によるデメリットは大きいと言えます。
低層マンションで危ない階は?
低層も高層もマンションの構造は、ほぼ同じです。
しかも低層マンションが受ける地震の揺れは、高層マンションよりも小さいと言われています。
ただし安心できるかと聞かれると100%とは言えません。
低層マンションの危険性については、以下の通りです。
下の階が駐車場の場合は要注意!
マンションの構造ですぐ下の階が駐車場になっている階なんかは要注意です。
例えば、一階が駐車場で二階から住宅となっているマンションなどです。
車には多かれ少なかれガソリンが入っていますよね。
もし地震が起きて車の中にあるガソリンに引火してしまうと、火災が起きてしまい被害は更に大きくなる恐れがあります。
過去の大地震の記録を見てみると、火災が原因で犠牲になられた方は少なくないです。
火災の危険を減らすため、マンションを選ぶ際は駐車場が別になっているかどうかも見ておいた方がいいでしょう。
高層マンションに比べて強度が低い
高層マンションであれば免震・耐震構造が施されているので、多少の揺れは問題ありません。
ただし低層マンションの場合はコストや効率の関係上、免震・耐震構造が施されている物件はあまり多くありません。
しかし、高層マンションのような高さがない分、建物の造りそのものが震災の揺れに耐えられる様に造られています。
そのため、倒壊に関してはそこまで心配する必要はないでしょう。
ただ、揺れそのものは直に伝わるので、家具を固定するなどの対策をしっかり行いましょう。
事前にマンションの地震対策しておけば安心!
高層マンション・低層マンション関係なく地震が発生した時はリスクが生じますが、前もって地震に備えて対策をしておくことで、被害を最小限に抑えることができます。
マンションの2階以上に住んでいる方、もしくは住む予定の方は最低でも以下の防災グッズくらいは事前に揃えておきましょう!
防災セット
食料やラジオ・携帯トイレなどを個別に用意してリュックにまとめてもいいですが、防災セットとして必要なものがまとめられた商品を家族の人数分買っておくと買い漏れがなく確実です。
以下の商品は私が実際に家族の人数分購入し、いざという時のために備えている防災セットです。
避難用ロープ(はしご)
地震の影響で火災は倒壊が発生した時、上層階に住んでいるとエレベーターや非常階段での脱出が難しくなります。
そんな時に備えて自力で部屋から脱出するため、予め避難用のロープやはしごを購入してベランダなどに保管しておきましょう。
ちなみに避難用ハシゴは同じ長さでも値段がロープの5倍以上しますし、かさばるのでロープをおすすめしています。
ただ小さなお子さんがいる家庭では、ロープよりはしごの方が安全性が高いのでおすすめです。
大型の地震で自宅マンションを離れて非難する場合を想定すると、他にも必要なものはたくさんあると思いますが、すべて挙げていくとキリがないです。
マンション地震対策の必要最低限の準備として、防災セットと避難用ロープ(はしご)を準備しておくと安心ですよ!
最後に…
日ごろから防災を意識して、災害備蓄品をそろえておくことは大切ですが、それだけではなく“人と人とのつながり”も地震で命を守るための大きな鍵となります。
普段から近隣の人とのネットワークを持っていれば、マンションに取り残された時や不安の中避難する時、大きな助けとなります。
たとえ震災に強いマンションに住んでいても、人との繋がりが希薄であれば孤立してしまい震災を乗り越えられない危険性もあります。
地震から身を守るためには、マンションの強度だけでなく同じ建物内でもコミュニケーションも大切にしておく必要があることを覚えておきましょう。
ちなみに、高層マンションを購入しようか悩まれている方は、コチラの記事もチェックしておいてくださいね。