
住まいや車などは定期的にメンテナンスしている人は多いと思いますが、自分の身体のことは意外と見落としている人が多いのではないでしょうか?
年々、年を取るごとに体の不調が出てくるのは当然だと思いますが、人間ドックは不調のあるなしにかかわらず定期的に身体のチェックができます。
病気の早期発見に一役買っている人間ドックですが、いつから受ければいいのか、内容や費用も気になるところですよね。
今回、人間ドックの適齢や内容、費用についてまとめました。
人間ドックを受ける最適な年齢は?
これまでずっと健康で病気ひとつしなかった人が、何の気なしに受けた人間ドックで病気が見つかったというケースが意外に多いというのはご存じですか?
自分の健康に無関心という場合もあると思いますが、それだけ初期症状が分かりにくい病気が多い存在しているということでもあります。
20代や30代はまだまだ若いということもあり、体が疲れやすくなっていたりしても病気に直結して考える人はあまりいないでしょう。
「きっと寝不足や運動不足が原因だろう」「このところ毎日、食事がきちんと取れていないからだろう」と自分勝手な理由で片付けてしまいがちです。
しかし、若いからと言って病気にならないわけではないですし、逆に病気にかかってしまうと、若い分、進行が速いなんていう風にも言われます。
特に日本人の死因として一番多い癌は年々、20~30代での発症者数が増加しています。
そのため、人間ドックを受診するタイミングとして適当なのは、20代後半から40歳といえるでしょう。
ただし、費用もかかることなので、身体の不調も感じず気になるところがなければ40歳からの受診で問題ないと思います。
現に受診するタイミングとしては、40歳からが一般的だと言われています。
また、会社の健康診断で異常がないと言われたとしても、どうしても気になることがあれば何歳でも受診するべきです。
そういった場合は、不調箇所を専門としている病院を受診するようにしましょうね。
病気は早期発見が何よりも大切ですので、年齢にかかわらず早めに受診することをおすすめします。
人間ドックの内容や費用について
人間ドックと聞くとなんだかお金がかかりそうですし、検査がどんな内容なのかも気になると思います。
最近では、高級ホテルのようなキレイなところで一泊し豪華な食事をいただけるという人間ドックもあるようです。
さすがにそれは高額になってくるかと思われますので、一般的な人間ドックの内容や費用について紹介したいと思います。
まず、人間ドックには日帰りコース、一泊二日コースがあります。
この二つのコースでは、当然、内容も費用も異なります。
これらは病院ごとで違うのですが、費用は日帰りコースでおよそ35,000~50,000円、一泊二日コースでおよそ50,000~100,000円程度です。
内容については、基本項目とオプションがあり、本人の判断でプラスすることができます。
日帰りコースでは基本項目、一泊二日コースでは基本項目にオプションがいくつかプラスされたセットというのが多いようです。
基本項目とオプション、それぞれの内容を簡単に紹介しますと、
基本項目
- 問診
- 身長、体重、胸囲
- 視力、聴力
- 胸部X線検査
- 血圧、血液検査
- 尿検査
- 心電図
- 腹部超音波
- 胃バリウム
オプション
- 腫瘍マーカー(癌)
- 骨粗しょう症
- 婦人科系
- C型肝炎
- 甲状腺検査
- 喀痰(かくたん)検査
といったものが多いです。
場合によっては、すべての検査が受けられるフルオプションコースもあるようですね。
ただ、今回紹介したものは代表的なものの一部になります。
病院によっては、この他たくさんの検査項目がある場合も多いので、受診する病院のホームページで確認してみてください。
選ぶのが面倒だったり、どれを選ぶべきか分からない場合は、病院に相談することもできます。
不安なく人間ドッグを受けることができるよう、積極的に相談するようにしましょう。
最後に…
人間ドックには明確な定義はありません。
病院ごとに設定された人間ドックがあるため、必ずしもどれも同じだとは限らないのです。
人間ドックを受けようと思った人は、色々な病院の内容を比べて、一番自分に合ったところをチョイスするべきです。
病気が見つかることや、生活習慣を見直すきっかけにもなる人間ドック。
30歳近くなると受診を考えるようにし、健康のために定期的に受けるようにしましょうね。