
アメリカでの大ヒットを受けて、日本でもブームになりつつあるメイソンジャー。
見た目がオシャレで色々な用途に使えるメイソンジャーですが、一番メジャーな使用法はサラダの保存ではないでしょうか。
しかし、生野菜のサラダは普通作ってすぐに食べるもので、長時間持ち歩いたり何日も保存するものではありませんよね。
メイソンジャー・サラダに対して、食中毒の心配をする声が上がっています。
そこで今回、食中毒にならないようメイソンジャー・サラダの正しい作り方を紹介します。
メイソンジャー・サラダは食中毒の心配はないの?
メイソンジャーとは、アメリカで100年以上の歴史があるBall社のものが有名で、二重構造のねじ式の蓋が付いているガラス製保存容器のことです。
ガラス製なので匂い残りがなく、煮沸消毒もできるため衛生的です。
自家製のスムージーやコーヒーなどを入れてオシャレに飲む人も多いようです。
また、気密性があるので様々な食材の保存容器として使用されています。
中でも人気なのがサラダの保存容器としての使い方です。
生野菜を使用するサラダの保存だなんて食中毒が怖くてできないと思う人もいるでしょう。
確かに、生野菜だけでなく傷みやすい食材を使うサラダは、正しい作り方を知らないと食中毒になる可能性は高くなります。
土の中で育つ野菜は、大腸菌などの菌が付着していることが多いですし、鶏肉や卵なんかはサルモネラ菌に汚染されることもあります。
もちろん、他にも考えられる感染経路はたくさんありますが、具体的にどのような点に注意してメイソンジャー・サラダを作れば食中毒を防げるのでしょうか。
メイソンジャー・サラダの正しい作り方
調理を始める前に手をきれいに洗いましょう。
洗った後は消毒用アルコールを手指によくすり込みます。
その後、以下の手順で作っていきましょう。
1 煮沸消毒
まず、メイソンジャーと調理器具の消毒から始めます。
メイソンジャーは色々なものが売られていますが、必ず耐熱ガラスのものを選んで購入してください。
煮沸消毒は、100度は30秒、90度以上は5分、75度以上は15分以上といったルールがあります。
そのルールに則ってしっかりと消毒しましょう。
まな板や包丁も同じです。
消毒後は、清潔なふきんやキッチンペーパーの上に置いてよく乾燥させます。
2 野菜の洗浄
泥つき野菜はできればキッチンに持ち込む前に泥を落としておきましょう。
野菜の場合、菌は外側、つまり皮の部分に付着することが多いので、流水でしっかり洗います。
ただ水で流すだけでなく、こすり洗いをしなければ汚れは落ちません。
3 調理
野菜をカットし、余分な水分は菌を増殖させるのでよく水切りします。
鶏肉やエビなどの魚介を入れる場合はしっかり加熱することをおすすめします。
野菜も加熱できるものは加熱しましょう。
4 瓶詰め
一番下にはドレッシングを入れ、根菜類や豆などドレッシングを吸収しにくいものを入れます。
続いてトマトやアボカドなどの柔らかいもの、その上にレタスなどの葉物、お好みでチーズやベーコン、クルトンといったトッピング類を入れて完成。
これだけやっても食中毒を100%防ぐことはできませんが、発生する確率を限りなく0に近づけることができます。
また、保存期間はよくて4~5日だと言われているようですが、そこまで持たないでしょう。
長くても3日持てば良いほうです。
やはり、メイソンジャー・サラダは保存を目的としてではなく、冷蔵庫で冷やし、その日のうちに食べるのが理想です。
「変なニオイがしないから大丈夫」
「味がおかしくないから大丈夫」
このような認識は間違いです。
味やニオイがおかしくなるのは腐っているからで、腐っていないから食中毒菌も付着していないということにはなりません。
野菜がシャキシャキしていて美味しく食べられても、食中毒にはなります。
そのことをしっかりと認識しておくことは大切だと思います。
最後に…
カラフルでオシャレ、ファッション性があり、特に女性に人気のメイソンジャー・サラダ。
しかし、食中毒の危険性を理解していないと大変なことになりかねません。
梅雨から夏に向けて、ただでさえ食材が傷みやすい季節は特に注意して作るようにしてくださいね。