
主に睡眠中によく起こる、痛くてつらい「こむら返り」。
年齢とともに頻度も多くなってきているように感じませんか?
気持ちよく寝ているときに突如訪れる、あの激しい痛みの原因は一体何でしょうか。
早く痛みを和らげるため、こむら返りが起こってしまった時の治療法についても気になりますね。
また、あまりにも激痛なので、できればサプリメントなどの予防法を知っておきたいところです。
今回、こむら返りの原因や治療法、予防法についてまとめました。
こむら返りの原因
こむら返りの正式名称は、腓腹筋痙攣(ひふくきんけいれん)といいます。
ふくらはぎを「腓(こむら)」ということからこのように呼ばれています。
こむら返りは、ふくらはぎがつったような状態になり激しく痛むことです。
これは、ふくらはぎの筋肉が収縮し、硬直状態が続いているためです。
なぜこのような現象が起きるのでしょうか。
こむら返りは、足=ふくらはぎに負担がかかっている時によく起こります。
考えられる一番の原因としては筋肉の疲労でしょう。
筋肉に負担をかけすぎると脳からの指令を正しく読み取ることができず、筋肉の異常収縮が起こってしまうのです。
走ったり泳いだりしていてよく足がつる場面を見かけませんか?
スポーツで筋肉を駆使してしまった人、運動不足の人や長時間立ちっぱなしの人にもよく起こります。
他には、体が冷えた時やミネラル不足、大量の汗をかいて脱水症状の時にもなります。
また、妊娠中になる人も多いのですが、これは血管が圧迫されることによる血行不良や大きなお腹を支える足の筋肉の疲労だと考えられます。
妊娠中でもないのに頻繁に起こる場合は、椎間板ヘルニアや糖尿病などの病気の可能性もあります。
原因が思い当たらないのにこむら返りが頻繁に起こる場合は、一度病院へ行くとこをおすすめします。
こむら返りの治療法
それでは、こむら返りになってしまった時の治療法についてみていきましょう。
まず、こむら返りが起きるとすぐ、
- 膝を伸ばして座り、足のつま先を手で掴む
- ゆっくりと手前にひく
という流れで筋を伸ばしてあげましょう。
この時、ふくらはぎの筋をさするようにするとより効果的でしょう。
妊娠中や体が硬くて足が掴めないという人は、誰かに引いてもらうか、壁に足の裏を押し付けるという方法もあります。
こむら返りが治まって落ち着いたら、ふくらはぎをマッサージしましょう。
この時、激しく力を入れてしまうと再度こむら返りを起こしてしまう可能性がありますので、くれぐれも優しくしてください。
ふくらはぎだけでなく、足の裏や向こう脛、太ももまでマッサージするとほかの部位がつることを避けられるでしょう。
また、マッサージの際に、蒸しタオルで温めてあげると筋肉の回復が早くなることがあります。
こむら返りはサプリメントで予防できる?
激痛はできれば避けたいので、こむら返りにならないようにするための予防法を知っておきましょう。
サプリメントで栄養を摂取することで、こむら返りの予防になるという話を聞きますが、効果的なサプリメントは、
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
といった、ミネラル類です。
日本人が不足しがちなミネラルなので、サプリメントでも摂取できればうれしいですね。
他にはビタミンB、ビタミンDなどもこむら返りの予防には必要です。
食べ物から摂取できればベストですが、なかなか全部は難しいのでサプリメントは手軽で良いと思います。
その他の予防法は以下の通りです。
栄養バランスのとれた食事
サプリメントばかりに頼るわけにもいかないので、バランスのとれた食事をしっかり摂りましょう。
ストレッチやマッサージ
運動をあまりしないという人でも、ストレッチなら家でもできるので、続けられるのではないでしょうか。
マッサージも合わせて、毎日の日課にしましょう。
運動不足解消
ストレッチの他にも体を動かすようにすれば、さらに予防になるでしょう。
踏み台昇降運動やスクワットなど足を使うものがおすすめです。
十分な睡眠
筋肉の疲労回復のためにも睡眠不足は厳禁です。
適正睡眠時間は人によって変わりますが、最低でも毎日6時間以上は寝るようにしましょう。
こむら返りに悩む人は、今回紹介した予防法を実践することでこむら返りを遠ざけましょう。
それでも起きてしまった時は、落ち着いて手順を思い出して正しい対処をしてくださいね。