
人前に出ると緊張して汗が出て止まらなくなり、困ってしまった経験はありませんか?
特に重要な会議や就職面接などの大事な場面になればなる程、汗をかき嫌な思いをしたことがある人も多いと思います。
しかし何故、人前に出ると汗をかいてしまうのでしょうか?
また人前に出ても汗をかかないようににするには、どうすれば良いのでしょうか?
そこで今回、人前に出ると汗をかいてしまう原因と、汗をかかないための方法についてまとめました。
人前で汗をかく原因は?
あがり症や対人恐怖症などにかかり、人前に出ることが大きなストレスになってしまうと、体に様々な症状が出てきます。
人前に出ると汗が止まらなくなったりするのも、あがり症や対人恐怖症の典型的な症状のひとつです。
あがり症とは人前に出ると緊張で体が震えてしまうなどの症状を指し、対人恐怖症とは人と会うのが恐怖に感じてしまう症状のことを言います。
どちらの症状にも共通しているのは、人前に出ることそのものが大きなストレスになっていることです。
汗は神経の働きにより分泌されていきますが、もし大きなストレスを抱えてしまうと神経のバランスが崩れてしまい、予期せぬ場面で汗をかいてしまいます。
つまり人前で異常に汗をかいてしまう原因は、“精神なストレス”と“神経バランスの乱れ”によるものだったのです。
人前で汗をかかない方法
真夏の暑い日や激しい運動をしたのであればともかく、何もしていないにも関わらず人前に出るだけで汗をかくのは嫌なものです。
では人前で汗をかかないようにするには、どうすれば良いのでしょうか?
汗をかかないための対処法と、根本的な改善法について紹介したいと思います。
皮膚圧反射と半側発汗を利用する
真夏の京都はとても暑く、Tシャツ1枚の状態で少し歩いただけで汗が大量に出てきてしまいます。
しかし、京都花街にいる舞妓さんたちは見るからに暑そうな着物に身を包んでいるにも関わらず、1滴も汗が出ていません。
これは体に帯を締め付けることによって、体を圧迫させているからです。
体の左右上下どちらか一方を圧迫すると、その反対側は汗を抑えることができます。
この状態を皮膚圧反射・または半側発汗と言い、これを上手く利用すると汗を出す場所をコントロールすることができます。
例えば顔の汗を抑えたいのならば、胸上5センチの部分にタオルを巻くなどをして圧迫させます。
女性であれば、ブラジャーを少しきつめにするだけでも効果がありますよ。
飲み薬で汗を止める
どうしても汗を止めたい時、飲み薬を飲むという方法もあります。
薬の種類は色々とありますが、多汗症の人が病院で処方されるような飲み薬をネットで購入することもできます。
ただし、飲み薬には喉の渇きや便秘といった副作用があるので十分に注意して服用するようにしましょう。
もし、副作用が怖かったり薬の安全性がいまいち信用できないという時は、個人の判断で薬を購入するのはやめておいた方が無難です。
それよりも、時間を作り病院で医師の診断を受けるようにした方がいいでしょう。
ちなみに汗が止まらない症状について見てもらう病院の科は、汗の出方にもよって皮膚科・神経科・心療内科に分かれています。
原因が分からない場合は、ひとまず総合病院に行き症状に適したところを紹介してもらうといいと思います。
汗に対する抵抗感をなくす
人前で汗をかく原因のほとんどは、不安と緊張によるものです。
「汗をかいてしまったらどうしよう」と変に気にしてしまうと、不思議なことに本当に汗が出てきてしまいます。
緊張してしまう気持ちも分からなくはありませんが、常に人前に立つような仕事の場合はこの症状を治さないと業務に支障をきたしますよね。
まず、「人前で緊張するのは当然」「汗をかくのは当然」と、緊張や汗を拒否せずに認めてあげましょう。
飲み薬や体の圧迫は一時的なものなので、本質的なところを治さない限りいつまで経っても汗は止まってはくれません。
一時的な対処法を行いつつ、メンタルも鍛えていくようにしましょう。
まとめ
汗そのものをかくことは、体のバランスを整えるのに必要不可欠なことです。
しかし人前に出て不必要な汗をかいてしまうと、身体的にも精神的にも大変辛い思いをしてしまいます。
今回は汗を止める方法を幾つか紹介してきましたが、これらは一時的には効果はあるものの、完全に止めることはできません。
人前で汗をかかないようにするには、根本的な部分を直す必要があります。
一時的な方法で汗が止まったりマシになったものの、精神的に辛い状態が続くのであれば、迷わず病院で診察を受けるようにしてくださいね。