
選挙の時期になると、街中では選挙カーが走っているのを見かけます。
都会ならまだしも、閑静な住宅街にまで選挙カーがくると騒音で迷惑します。
夜遅くまで演説が聞こえているような気がしますが、何時まで街宣活動をしているのでしょうか。
普段静かな場所ほど騒音が気になってしまうものですよね。
また、迷惑だと思っても注意できないというのはなぜでしょう。
今回、選挙カーで演説している時間や、騒音が注意できない理由についてまとめました。
選挙カーは何時まで演説しているの?
選挙に立候補した人が拡声器を搭載した自動車に乗って、所属政党や名前を連呼しながら選挙区内を走ります。
この自動車(船舶を含む)を選挙カーと言い、候補者は選挙カーの屋根の上に立って演説をします。
公職選挙法の規制があるため、移動中はほとんどが政策や名前を連呼します。
傍を通るとかなりの騒音となるため、一体何時まで走るのかという疑問を持つ人がたくさんいると思います。
公職選挙法では、午前8時から午後8時までと定められているのですが、夜は8時までというのはかなり遅めだと感じませんか?
選挙カーの拡声器での声が騒音だと困っている人は、こんな事象がある人たちです。
小さい子供がいる家庭
子供は寝るのが19時~20時ごろと早いので、夜8時まで街宣活動をされては寝かしつけられません。
また、お昼寝が必要な子供にとっては昼間の選挙カーも迷惑です。
まだ自分でうまく寝ることができない赤ちゃんを持つ母親にしてみれば地獄でしかありません。
せっかく寝かしつけた子供が騒音によって起きてしまうと、また寝かしつけに時間がかかるという人もいます。
子育てに対する政策を語っていても、これでは投票する気にはなれませんよね。
受験勉強中の人
受験生には、試験当日まで休みがないというのが常です。
朝から晩まで勉強し通しの人もいるでしょう。
いくら集中力があっても、拡声器でうるさくされては勉強どころではなくなりますよね。
夜勤がある人
みんながみんな朝起きて仕事に行って夜に寝る、というわけではありません。
色々な仕事があり、日中に睡眠をとって夜に働くという人もいるのです。
そんな人からしたら、きちんと眠れないまま仕事に行くことになり、大変迷惑です。
体調が悪い人
具合が悪くて横になっているのに、選挙カーによってゆっくりできないのでは良くなるものも良くなりません。
頭痛に響いたり、睡眠が邪魔されたりと病人にとっては迷惑でしかありません。
騒音が迷惑でも注意できない?
選挙カーでの騒音は先ほど述べたように多くの人の迷惑になっています。
しかし、いくら迷惑だと思っても「静かにして!」や「うるさい!」などという言葉は言ってはいけないのです。
これは、公職選挙法の「選挙の自由妨害罪」という犯罪行為になり、逮捕されてしまうこともあります。
音量に関しての規制もないですし、基本的には時間内なら大音量で立候補者の名前を連呼できるわけです。
しかも公職選挙法という法に守られているので堂々とアピールしているのです。
ところが、公職選挙法では学校、病院、診療所、その他の療養施設では静穏を保持するよう努めよ、とされています。
しかし、これに違反したとしても罰則などはありません。
別の場所に移動して、また演説をするだけです。
選挙期間中だけとは言っても、毎日の生活がある私たちにとっては、騒音は死活問題です。
インターネットを見てみると、想像しているよりもたくさんの人が迷惑していることが良くわかります。
政治家は政策を拡声器でうるさく叫ぶ前に、人々の生活の静穏を守ることから始めてほしいと思います。
迷惑した人たちの多くが、うるさくした人には投票しないと発言していることにも注目すべきでしょう。
さらに、選挙カーで騒音をまき散らすのは、主要国では日本くらいだとも言われています。
今後、日本は外国を見習い、静かな選挙をしていくべきではないでしょうか。
公職選挙法を変えない限り日本は無理だと思う
有権者に名前や顔、政策などを知ってもらうのに候補者は一生懸命です。短い期間ですから
政治に関心を持ち温かい目で応援してやって
ほしいです。