
共働き家庭の約半数が、「家事は分担している」と答える時代になりましたが、フタを開けると妻が家事の大半をしている家庭が多いです。
夫の中には、「家事は女性がやるもの」と考えている人も多いと思いますが、そのような思考は喧嘩のもとになります。
家事は一生しなければならないので、結婚生活においても大きなウエイトを占めているだけに分担をしっかり決めておくことが大切です。
今回、喧嘩せずにお互い納得できる、共働き家庭の家事分担の方法についてまとめました。
目次
共働き家庭の家事分担の現状は?
共働き家庭の家事分担の現状で一番多いのは、「できる方がやる」という決まったスタイルがないパターンです。
しかし、このパターンは夫に大きな理解があり、率先して家事をやってくれる場合のみ安定しています。
多くの家庭は、このパターンに不満を抱えていて、特に妻が、「もっとやってくれたらいいのに」と思っていることが多いようです。
また、家事はできる方がやると決めたにも関わらず、平日は妻が家事をして、仕事が休みの週末にだけ分担してやる形になっているのも多いのだとか。
妻の方が帰りが早いケースが多いと、こうなるもの分からなくもないですが、これでは妻の負担が大きくなっていますよね。
結局、結婚当時に決めたスタイルはうやむやになり、共働き家庭の家事分担の現状は、「ほとんどが妻」となっているといえるでしょう。
家事分担を決める前の心構え
夫婦それぞれに家事について思うところはあると思いますが、まずは、今から紹介する心構えを持つようにしてください。
家事分担の際に夫が気をつけること
まず、家事なんてやらない、家事は妻がやるもの…などという古い考え方を捨てることから始めてください。
たとえ生まれ育った過程で、家事をしていたのが母親だけだったとしてもこの考えは捨てるべきです。
率先して家事と向き合い、仕方なくするのではなく「義務」として責任を持ち、家事に臨むようにしましょう。
家事分担の際に妻が気をつけること
夫のテンションを下げる、「家事ハラスメント発言」をやめるようにしましょう。
家事ハラスメントとは、夫が洗い物をすれば『食器をもっと丁寧に扱え』とか、洗濯をすれば『バランスよく干せ』など、上から目線でダメ出しをすることです。
妻にとってはアドバイスのつもりでも、夫にとっては見下されているとしか思えないものも多いです。
家事分担をスムーズに行うためには、夫の家事への理解と、妻の夫への「ありがとう」という一言です。
夫は口に出さないですが、誰でも「家族のために必死に働いているんだぞ」と心のどこかで思っているものです。
もちろん妻だって家族のために必死で働いているのに、夫は自分だけが必死に働いているかのように、心のどこかで錯覚しています。
だから、少し納得がいかないかもしれませんが「疲れているのにゴメンね」という労りと、「ありがとう」と感謝の意を述べることは、とても重要なのです。
共働き家庭の家事分担の方法について
お互い、納得して喧嘩をせずに家事を分担できるおすすめの方法はないのでしょうか。
さっそく、そのアイデアを紹介していきたいと思います。
一番頻度が多い家事のみを夫がする
家事で一番多いのが、「ゴミ出し」「お風呂掃除」「洗い物」の3つです。
この3つはどれもそこまで時間はかかるものではありませんし、
- ゴミ出し → 出勤の時
- お風呂掃除 → 自分が風呂に入った後
- 洗い物 → 自分がご飯を食べた後
といったように日頃のルーティンの中に比較的簡単に取り入れることができます。
夫の方が働いている時間が長かったり、一人暮らしの経験がなく家事慣れしていない夫の場合はこの3つを専属で行うといいでしょう。
家事をリスト化し、じっくりと話し合う
具体的に家事分担を決めていくのであれば、家事のリスト化がおすすめです。
家事を可視化して、ひとつずつに対して2人のこだわりを話し合います。
- その家事をすることは好きか嫌いか
- その家事をすることが得意か不得意か
- その家事にこだわりはないか
- その家事をやる方に不公平感が生まれないか
ということに重きをおき話し合い、どちらがやるのがいいかを決めておきます。
こうすれば、脈絡なくやるわけではないので、お互い納得の上気持ちよく家事ができ、「自分の苦手な家事をやってくれている」といった、労りの気持ちも生まれます。
2人のライフスタイルや性格に合わせて、それぞれが自分のタイプに合った家事をすればいいのです。
また、この方法で家事分担を決めた場合は、季節の変わり目などをきっかけに定期的に話し合いの場をもち、担当の見直しをすることも必要です。
例えば、冬場の洗い物はお湯を使うことが多くなるため、手が乾燥しやすくなり、夏に比べて辛いですよね。
そんな時は、「肌が強い方が洗い物を担当する」といったような変更が必要だと思います。
家事分担で争わないためには、お互いに思いやりの心を持ちしっかりと役割を決めておくことが重要といえるでしょう。