
カボスといえば、魚に絞りってかけたりポン酢に使ってみたり、薬味として様々な使い方ができますよね。
カボスはミカン科の果物で、スウィーティーやキンカンなどと同じ柑橘系の一種とされています。
よく「すだち」と間違われがちですが、カボスは、すだちよりひと回りサイズが大きいのが特徴です。
そんなカボスに含まれるビタミンや効能、また一番美味しくて栄養がたくさんある、旬な時期はいつごろなのか調べてまとめました。
カボスに含まれるビタミンと効能について
酸味と香りに特徴があるカボス。
料理の薬味としての出番が多いカボスですが、様々な栄養が含まれています。
さっそく、カボスに含まれているビタミンや効能についてみていきましょう。
まず、カボスの果汁に多く含まれているのが、ビタミンCとクエン酸で、その大半を占めています。
ビタミンCには美白効果、疲労回復、コラーゲン生成作用などがあり、摂取すると2~3時間後には体外に尿として排出されるといわれています。
一度に大量に摂取すると、ビタミンCが排出される量も比例します。
カボスには美白効果があるので、お風呂に入れると「カボス風呂」が楽しめ、シミやそばかすを薄くする効果があるという情報もあります。
切ったカボスをネットの中に入れてお風呂に浮かべるだけでいいですし、カボスの香りも楽しむことができるので是非試してみてください。
また、カボスは就寝時に分泌される成長ホルモンの手助けもしてくれるので、寝る前にカボスの果汁を落とした飲み物を飲むといいでしょう。
次に、カボスに含まれる「クエン酸」の効能です。
カボスが酸っぱいのは、クエン酸の働きによるもので、クエン酸には抗酸化作用、血液をサラサラにする作用、リラックス作用や疲労回復作用があります。
クエン酸は、食事から摂取した糖質が分解されて、エネルギーに変換される時に必要になります。
クエン酸が体内に不足している状態だと、糖質はエネルギーに変換されず、体内に蓄積されてしまいます。
その結果、体脂肪が増え、肥満の原因になり、動脈硬化などの怖い病気にも繋がってしまうので、クエン酸は太りにくい体を作ることや、病気の予防にも一役買っています。
また、胃液の分泌を良くする作用もあるので、食欲不振のときにはカボスを食すと食欲が増進するでしょう。
さらに、カボスの皮に含まれるポリフェノールも、体重増加を抑制する働きがあると言われています。
以上が、カボスに含まれる栄養や効能です。
料理の脇役的な存在のカボスですが、体への貢献度は高いといっても過言ではないでしょう。
カボスの旬の時期は?
今では、スーパーなどで一年中手に入れることのできるカボスですが、旬の時期というのはあるのでしょうか。
カボスの生産量1位は大分県で、現在、日本国内で流通しているカボスの6割が大分県産です。
旬の時期は8月末~10月といわれていますが、カボスはハウス栽培もできるので、一年中販売されています。
カボスの出荷時期は、
- ハウス栽培もの → 5月上旬~8月上旬
- 露地もの → 8下旬~10月上旬
- 貯蔵もの → 10月中旬~1月末
と言われています。
「露地もの」とは、ハウス栽培と違い、雨や風から守ってくれる屋根や囲いがない場所で育てられた野菜や果物のことをいいます。
旬の時期しか栽培されないため、ハウス栽培ものなどに比べると味や香りなども良くなります。
「貯蔵もの」というのは、旬の時期に収穫したカボスの水分を飛ばして貯蔵庫で保存したもののことです。
貯蔵して、品質が保たれたまま保存・出荷されるので、時期を過ぎても旬の美味しさが味わえるというわけですね。
上記の出荷時期を見てみると、1年のうち9か月も出荷の時期があります。
ほんのわずかな期間ではなく、一定の期間ありますので、皆さんが口にしているカボスは、旬のものを使用している場合が多いかもしれません。
最後に…
鍋の時期にカボスを薬味代わりに使用したり、焼き魚に絞ったり、旬のものをいつでも美味しく食べることが出来るのは素晴らしいことですよね。
夏は、炭酸水にカボスの果汁を入れると飲みやすく、また食欲増進も期待できますので、夏バテ対策にもいいかもしれません。
今後は、カボスを料理の脇役として使う以外にも、色々と試してみて下さいね。